- 1 名前:アナベル・ガトー 投稿日: 2004/06/30(水) 22:33
- 短編、長編(連載物)等の小説募集ですよ〜♪
- 85 名前:初師極 投稿日: 2005/05/17(火) 14:35:10
- 俺達はすぐに恋に落ちた。
初めは交換日記という恥ずかしいことからのスタートだった。 他の人たちに散々笑われながら、それでも俺達は幸せで、たくさんの思い出を作った。 たまには喧嘩もあった。たまには浮気もして、されて、笑い合った。 遊園地に行ったり、映画を見に行ったり、苦手なモノを克服するようにと二人で苦手なモノに挑戦しまくって、散々泣いたり青ざめたり・・・ でも幸せだった。 幸せすぎて、別れを忘れかけていた。
七年前、学園を卒業して、晴れて二人とも社会人になった。 俺は車の免許を取り、彼女は保健師の免許を取った。 彼女曰わく事故を起こしても大丈夫なように、ということらしい。 二人でのドライブ。初めは海だった。 風が俺達の髪を揺らし、海鳴りが子守歌のようだった。 俺達はただ海に来ただけだったので、二人で座っていることしか出来なかった。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 86 名前:初師極 投稿日: 2005/05/17(火) 20:54:45
- 五年前。
俺達の子どもが産まれると聞いて病院に飛び込んだ俺が見たモノは、子どもを抱いて幸せそうに微笑んでいる彼女でも、いつもの子供のような寝顔のまま寝ている彼女でも、すやすやと安心しきった顔で寝ている俺達の子どもでもなかった。 そうだ。俺が見たもの。 それは白く、それでも美しくまるで天使のような寝顔をした彼女だった。 「おい・・・俺達の・・子どもは、どう、な、たん・・・・だよ?」 その姿を見て、わかっていた筈なのに。現実から目を背けようと、本能が逃げ出そうとしていた。 彼女に近づいて、俺はもう一回言った。 しかし、彼女は答えてくれず、静かに瞳を閉じたまま眠っていた。 俺はその日、彼女の寝顔に初めてキスをした。 涙の味ではなく、はっきりと彼女の味がした。
そして現在。 俺はこうして雨の中、俺は彼女の事を忘れかけてもなお、ここにいた。 ここは出会いの場所。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 87 名前:某Y氏 投稿日: 2005/09/06(火) 02:08:27
- ネタが思い出せ・・・・(ぉ
たゆとう魂。壊れる精神。歪んだ感情と、曲がらない信念は等価。魂を持たない肉体、魂のみの存在、やはり等価。 闇は光。光は闇。 往々としてその二つは両義的なものと捕らえられるが、事実は違う。コインの裏表というのは、同等と言う意味だ。殺人も、人を愛することも同じ。 詭弁。詭弁と言うのだろうか、誰が言う?誰が、どうして、どういう信念を持って? 言える筈が無い。根拠の無い物だ、ではこれは?根拠があるのかって?あるわけない、この世界で絶対は無い。百パーセントは素敵な数値かもしれない、だが一パーセントは最高の数値だ。 精神論に答えは無い。 概念論に答えは無い。 実世界に答えは無い。 だから、だからこそ人は生きていられる。どんなにも無様であろうと、どんなにも滑稽であろうと人はいる。 だから私は、自分を卑下できるのだ。この世界のどん底だと卑下できる。それは素晴らしいことだ、どん底には下が無い。それは上しかないということと同義。 私は。 世界を喰らい尽くしそうな暗黒の世界。鉄塔と電柱、電線、その中心に立つと人の腹の中にいるような感じがする。もちろんここは人の腹の中ではないし、幻想世界でもない。確固とした現実。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 88 名前:某Y氏 投稿日: 2005/09/06(火) 02:26:33
- ばちんと音がして、がちんとした感触が手にやってくる。
たった一人の戦争、今日のは実についていなかった。鑓を捻る、機械が痙攣。ああ、いい気味だ。 なぜ人類はこのような物を作ったのだろう。確かに人間は頭脳に見合った力を獲得する権利を有している。それにしたって、何故自らを脅かすものを作り出したのだろうか。 引き抜く。どぷっと油が垂れた。 情報収集しようとしてどうしてこうなったのか。そこら辺の記憶は 曖昧で 白い 不明瞭で 白くて、 白い人が きっとそれは、この電磁波のせいだろい。奴らは、奴らは人間を追い出すためにそういう機構を作ったのだ。人間の脳に微弱な電流を送り、破壊するシステム。 悪魔の機械だ、そうとしか言い様のない。鉈を振り上げ、 投げた。ぶぉんと音がして、ばきりと音がして機械の背にあたりぐるんと一回転するとそれは倒れた。醜悪だ、醜悪だ、どす黒い油が私を濡らしていく。独特の錆付いた匂いが、鼻腔を 抉り、抉り、抉りつくされる。 臭い。お風呂、機械たちは風呂になんて入らないために水は腐るほど余っている。やつらはせいぜい自分たちのエネルギーを作るためにそれを使うぐらいだ。 時計を見た。銀色の懐中時計、銀毒の懐中時計。機械が作った狂わない くる くる。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 89 名前:某Y氏 投稿日: 2005/09/06(火) 02:56:58
- 夢月 春名はその晩自室で目を覚ました。息苦しさと、頭痛が頭に響く。二度三度瞬きをすると、ベッド近くに置いてあった薬を飲み込む、
水が必要だろうがかまわない。いつもこうしているのだし、喉を固形物が転がり落ちていくのがわかる。 春名はお嬢様を具現化したような少女だった。 成績優秀眉目秀麗その上虚弱体質とくる。唯一違うといえばその趣味だろう、彼女の趣味は夜一人で外出しては只管に時計を探し回る癖があった。癖、というよりは習性に近い。余程体の調子が悪くない限りそれはした。今晩もまた然りだ、両親の目に留まらぬように排気管のダクトを通り、ロープを使い何とか脱出すると小遣い(彼女の親は金に煩いので小遣いは数千円だけ)を握り締めて、時計がありそうな場所を探していった。 ひとえに時計といっても、置時計や電波時計、デジタル、アナログ等多種多様だが彼女が欲しているのはそういう条件は殆ど関係ない。 持ち主がどのような人物か、それこそが彼女の時計選びの決め手。 たとえば持ち主が凡百な人間であれば、そんな時計はいらない。だが殺人者の時計や、いわくありげな時計ならば何を使っても、なんとしても手に入れる。 彼女のこの癖は小学校高学年の時に始まった。 その時に見た、ある決定的な出来事。その際に手に入れた懐中時計が、そのきっかけといえるだろう。無論それ以上に時計を好きという理由もある。 こじつけ、かな? 苦笑し、その肩まで伸びた髪を撫でた。 汗が、こびりついていた。 ずきんと、腹部の傷が痛む。まるでそこが侵食しているように、私を侵食しているように痛む。 空にはまあるい満月が一つ、世界を照らしていた。月の光は死者の光だと聞いたことがある、それならば本当に夜は死者たちの世界なのだろう。 時間は無い。朝までに戻らなくてはならない、そうしないと親に怒られてしまう。高校生にもなってとか、色々と理由を付けられ怒られる。本音はこんな奇行をするなと言いたいのだと、春名は知っていた。彼女自身、あまり自分を正常だとは思っていない。区分するなら寧ろ異常なのだろう。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 90 名前:某Y氏 投稿日: 2005/09/08(木) 00:37:18
- 柏 連一は現在絡まれていた。
正確に言えば違うのだろうが、彼の脳はこの状況を絡まれていると認識していた。 それが生々しい、大人のエロスの混じったものならいい。モヒカンに襟首をつかまれるのも、まあ許せるだろう。 だが、この状況は聊かおかしい。 可笑しい? 「その時計、頂戴」 病的なまでに白い、もはや白と言うカテゴリでは無くなりつつ肌に、これまた対極な艶のある黒髪。目は大きく美しい虹彩は、今連一の手に付けられている時計に注がれている。 「い・・・君は?」 「くれないの?」 少女は不思議そうに小首を傾げる。まるでそれを自分がこの少女に与えることが確定事項であるかのように。 僅かに躊躇しながら、連一は時計を見た。別段高いものではない、代わりのものなんて幾らでも買える。思い入れなんて無い、買ったのは大分昔でもう記憶にも無い。そんな時計が、大切かといったら・・・・・ 「別に良いよ」 淀みなく答えた。これをあげることでこの不可解な少女が立ち去ってくれるなら安いものだ。 手首から外して、少女の手に渡す。氷のように冷たい手のひらだった。 「ねえおじさん」 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 91 名前:某Y氏 投稿日: 2005/09/08(木) 00:56:25
- この少女の骨格は、どんな形をしているのだろう。その赤々とした筋肉は、どれほどまでに美しいのだろう。深い瞳はまるでガラス球。昔の人間がガラスを宝石だといったのがわかる気がする。
なあ、ほら連一やっちまいなよ。 家にさ、いい時計があるとか言って。 欲しいんだろ。 喰らいたいんだろ。 わかるよ、俺はその気持ちがわかる。 心の中の、自分が、化け物が囁く。耳元でのそれは、実に抗い難い欲求だ。この少女を連れて帰り、解体したら一体どれだけの血が出るだろう。興味深い。 今更一人二人増えたって変わらないさ。 ほら、その首に手をかけて。 お前はアーティストなんだよ。 さあ、さあ、さあ、さあ、人を殺すなんてもう慣れっこだろう。 化け物、ああお前は本当に俺の心の友だよ。 「おじさん、どうしたの?いきなり笑って」 少女の声で、世界に引き戻される。そうさ、これぐらいの美女何れまた見つかる。危険を冒してつれて帰る必要は、未だ無い。材料は揃っているのだから。 意気地なし。誰かの声がそう囁いた。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
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