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[PR]世紀を超えたヴァンパイアとライカンの種族の存亡をめぐる死闘!
[PR]広告代理店マン・イケマン(仮名)の「BRZ」まとめ

もしも、CCAアムロが種・種死の世界にいたら

1名無しさん:2009/06/06(土) 17:02:38 ID:UO49IMUA0
無かったから立てた

2名無しさん:2009/09/30(水) 20:11:03 ID:y1gy/pdY0
ヾ ゚ー゚ノ←歴戦の勇士 アムロ・レイ大尉
w´Д`)←悩める子羊 キラ・ヤマト少尉

ヾ ゚ー゚ノ 「さて、紆余曲折あってこっちに引っ越してきたわけだが」
w´Д`) 「作者の心理状態がかなりグダグダになっているみたいですね」
ヾ ゚ー゚ノ 「大丈夫さ…人は変わっていくものだ。彼(?)も例外じゃない」
w´Д`) 「ところでアムロさん。一つ聞きたかった事があるんですけど」
ヾ ゚ー゚ノ 「何だ?」
w´Д`) 「アムロさんのいた宇宙世紀にギラ・ドーガってMSがありますよね。
      持っている武器の中にビームマシンガンがあるんですけど、ライフルと
      どう違うんでしょうか?」
ヾ ゚ー゚ノ 「そうだな…あいつ(シャア)の受け売りになるが、道路に中央分離帯の線を
      引く時に、直線状かは線状になるかの違いだな。線の引き方をそれぞれの
      武器が放つビームの軌道に例えて考えてみるんだ」
w´Д`) 「えぇと、ライフルのビームは一本線、マシンガンのビームがは線状…あ!」
ヾ ゚ー゚ノ 「その通りだ、ペンキ塗料の使用量が違うようにビームのエネルギー節約
      だな。宇宙世紀のビームは基本当たれば落ちる、のだし弾幕も張り易く
      なるからな」
w´Д`) 「コストパフォーマンスに優れたMSだって聞いていましたけど、こういう
      ところで涙ぐましい努力をしているんですね」
ヾ ゚ー゚ノ 「当時のネオ・ジオンは幾らシャアが帰還したといったって、できることは
      非常に限られていたからな。ゲリラ戦のようなことをしていて表だった行動は
      取らなかったみたいだし、戦力も十分じゃなかった中でこんなMSを作れる
      なんてな…(マッタク レンポウノオエラガタハ ナニヲヤッテイタンダ?)」

3名無しさん:2009/09/30(水) 20:23:00 ID:y1gy/pdY0
ちぃ、文章が不安定になった。期待の整備が完全じゃないのか?

ヾ ゚ー゚ノ 「そうだな…あいつ(シャア)の受け売りになるが、道路に中央分離帯の線を
      引く時に、直線状かは線状になるかの違いだな。線の引き方をそれぞれの
      武器が放つビームの軌道に例えて考えてみるんだ」

これを以下のように訂正してください。

ヾ ゚ー゚ノ 「そうだな…あいつ(シャア)の受け売りになるが、道路に区画線を引く時に
      直線になるか破線になるかの違いだな。線を引くときは当然ペンキを使う
      わけだが、線の引き方をそれぞれの武器が放つビームの軌道に例えて考えて
      みるんだ」

中央分離帯は線じゃなかった…この慌てん坊め

4名無しさん:2009/11/09(月) 20:43:54 ID:wv3Z9Xco0
規制されて参加できてないせいか、本スレ足が遠のきつつある。
空気良くないと思うのが混じれてないひがみだけならいいんだが。

5名無しさん:2009/11/13(金) 23:09:51 ID:PDhhC1dc0
ザフトの部隊を撃退した僕の前にかつて乗っていたホワイトベースによく似た船、アークエンジェルが着艇した。
アークエンジェルに連絡をとった女性(通信した時にマリュー・ラミアス大尉と名乗った)が僕に銃を突きつけながら、アークエンジェルへと行くように指示を出したので、素直に従ってガンダムをハンガーに収容する。
収容を終えるとコクピットから降りるようにと促されたので素直に降りる。
実際の所、ガンダムに乗ったのは成り行きであり、戦闘に加担したのも自衛の為だ。
ハンガーに降りた僕は視線だけで周りを見回すと、幾らかのMSの部品と予備パーツの収容が始まっておりメカニックの人間が右往左往していた。

「いい加減に銃を下してくれないかな」
「さっきも言ったけどそれは出来ません」

何度目かも分からないラミアス大尉とのやり取りをしていると浅黒く日焼けした男が足早に近寄って話しかけてきた。

「ラミアス大尉ご無事で、しかしよくストライクであれだけの戦闘が出来ましたね?」
「マードック軍曹、実はストライクを動かしていたのは私じゃなくて彼なのよ」

そこで僕に視線を向けて来たマードック軍曹は怪訝な表情をみせた。

「誰なんです?」
「さあ、それは今から聞くところよ。 ところで艦長はどうなさったの」
「それが・・・」

置いてきぼりにされた感じがするが、情報収集も兼ねて二人の会話を横で聞いていると、僕たちの後で同様に収容された戦闘機から降りたパイロットが此方に向かって歩いてくるのが見えた。
その横に艦内から現れた士官らしいショートカットの女性と数人の陸戦要員が並び揃って此方に向かってくる。

「ラミアス大尉」
「バジルール中尉」

士官らしい女性が敬礼してラミアス大尉に話しかける、女性二人が話し始めたので内容を聞いていると、どうやらこの艦の上層部の人間は今回の戦闘で殆どが戦死してしまい、現在の最高階級者はラミアス大尉ということに成るらしい。

6名無しさん:2009/11/13(金) 23:10:55 ID:PDhhC1dc0
そこに戦闘機から降りたパイロットも話の輪に加わった、フラガ大尉と呼ばれた彼はどうやらMAのパイロットとしては有名な人間らしい。
自分の船が沈められてしまったので、この艦に乗る事になるようだ。
そこで指揮系統を如何するか話しているようだが、階級としては先任であり、大尉であるフラガ大尉が指揮を取るべきだろうが、戦闘要員がいない訳にはいかない。
なら次に階級の高いのはラミアス大尉のようだが、たぶんラミアス大尉はテクノオフィサーであり艦を指揮する立場にはないだろう。
階級だけで決まるなら1年戦争当時のWBで一番階級が高かったのは食堂のタムラ中尉になってしまう。
新米だったブライトが指揮を預かる事になったのはラインオフィサーで生き残った人間で一番階級が高かったのが彼だったからだ。
少しの間放置された形になったので自分の境遇をあの時に重ね合わせて考えていると、何時の間にか3人の視線が僕のほうを向いていた。
怪訝な表情を浮かべる僕にフラガ大尉を先頭にして3人が近寄って来て、気さくな態度を示しながらフラガ大尉が話しかけてきた。

「よお、今回は世話になっちまったな。 しかしMSの操縦が出来るってことはお前さんコーディネイターだな」

コーディネイターという単語に反応したのか、周りの人間が一斉に僕に銃を向けるのが見えたので肩の高さに両手を上げながら否定する。

「いや、僕はナチュラルだ。 なんなら検査してもらって構わない」

この世界には自然に生まれるナチュラルと遺伝子を操作して生まれるコーディネイターがおり、今回の戦争はコーディネイターが宗主国からの自治独立を目指して引き起こしたものなのは知っている。
そして僕はヘリオポリスに漂着した時に身体検査を受けており当然ナチュラルだと判定されている。

「え、マジでか? でもラミアス大尉はあんたがMSを操縦したって言っていたが」
「ああ、それは事実だがMSを操縦できるからコーディネイターというのは短絡が過ぎるんじゃないか」
「済まんね、でも俺はコイツの正規パイロットの様子を見ていたが連中のろくさ動かすだけで精一杯でな、あんな風に動かせなかったぜ」
「訓練が足りないんじゃないのか、戦争も長いんだ鹵獲したMSくらいあるだろう」
「そう言われると返す言葉もないな、てことはお前さん」
「アムロ・レイだ」
「すまん、アムロはMSを操縦した事があるって事だな。 傭兵かなんかか?」
「MSを扱ったことはある。 でも今は只の電気の修理工だ」

フラガ大尉との会話を聞いてラミアス大尉が周りの人間に構えている銃を下げるように声を掛けたのを見て、上げていた手をおろしながら僕は言葉を続ける。

7名無しさん:2009/11/13(金) 23:11:39 ID:PDhhC1dc0
「それで僕はもう艦から降りてもいいかな、町には世話になった人もいるし安否が気に掛かる」
「ちょっと待ってもらおう」

僕の申し出にショートカットの女性バジルール中尉が待ったをかける。掻い摘んで言えば、今のやり取りだけでは僕の言う事を信用できない。
また最高機密である連合製MS X-105ストライクに係わった以上何らかの措置が必要であり、その処遇が決定するまでアークエンジェルに留まってもらうというものであった。
話としては判らないものでもない、先程の発言もこのドサクサ紛れにその辺りの事をなんとかうやむやに出来ないかと思って言ったものだし、流石に其処まで上手くはいかないようだ。

簡易な検査を受けたあと、個室を与えられて待機するように言われたので大人しく待っているとバジルール中尉が現れた。
今後の事について話があるのでブリッジに来て欲しいとの事である。先導する中尉の後を大人しく着いていく。
真っ直ぐ伸びた背筋ときびきびした所作に好感を覚える、ただしもっと笑ってくれた方がずっとチャーミングだと思うのだが、それを言ったら怒られそうだ。
ブリッジに到着した僕達を待っていたのは、連合の制服に着替えたフラガ大尉、ラミアス大尉の二人とブリッジクルーらしき二名、それに確かマードックと言う名前のメカニックの5名が揃っていた。
これにバジルール中尉を加えた6人が今のこの艦における首脳部と言うことなのだろう。
一番年かさに見えるマードックは下士官のようだし、となれば事実上フラガ、ラミアス、バジルールの3人で方針を決めることになるだろう。

「よう、呼び出して悪いな」
「いや大丈夫だ、僕の処遇が決まったのかな?」
「ああ、それなんだが。 どうだアムロお前さんこのままMSのパイロットをやってくれんか」

この発言に驚くが、少しは予想していた事でもある、さっきハンガーにあったのは僕が乗ったMSストライクとフラガ大尉のMAだけだった。
ならこのヘリオポリスから脱出するにあたって戦力が足りないだろう、しかも正規のパイロットではMSを満足に動かせないと話していた。
なら即戦力になりうる人間に助けを求めるのも仕方ないという所だろうか、だからと言って成り行きでMSに乗った人間をまた使うというのも可笑しな話だ。
上手く動かせないにしても正規の人間が居るならそちらを優先するのが普通だろう、浮かんだ疑問を問い質す。

8名無しさん:2009/11/13(金) 23:12:25 ID:PDhhC1dc0
「どういう事だ、僕が乗らなくても正規のパイロットが居るんじゃないのか?」
「それがさっきの襲撃で正規の人間は全員亡くなってしまったの」
「それでも民間人の僕ではなくてもフラガ大尉がいるだろう」
「勘弁してくれ、俺はMSの操縦なんかやった事がないんだ。 まだMAのが生き残れるよ」
「それにこう言ってはなんですが、アムロさんは既に一度ストライクに乗っています。 これは軍規に抵触する行為です。 本来なら拘束し、しかるべき態度で臨む所ですが」

まさか正規パイロットが全滅しているとは考えもしかったが、それなら僕みたいな不審者に協力を依頼するのも判らなくはない。
それにバジルール中尉が言わんとするところも予想がつく、考えられるのはどこかに基地に連行されて取り調べられて最悪戦争が終結するまで収監されるだろう。
あの7年間の軟禁生活を思い出すと気が滅入る、ならば不自由ではあるが此方からも条件を出した上で協力したほうが僕自身の為にもなるだろうと判断してバジルール中尉の言葉を途中で遮る形で口を開く。

「つまり、勝手にMSを動かしたことを不問にする代わりにパイロットをやれというわけか」
「そういうこった、頼まれてくれんか」
「此方からもいくつか条件がある、それを呑んでくれるなら協力しよう」

取りあえずは僕自身の立場を明確にする事とこの艦の運行について協議に参加させてくれる事、それと世話になった電気屋の小母さんの安否の確認の三点を要求した。
僕の立場は先の戦闘以前に志願していた事になり、緊急措置的にMSに搭乗したことにするそうだ。
階級は臨時少尉、これは艦の運行に係われるのが基本的に尉官以上に限られているためで、通常尉官として初任官する人間は士官学校を卒業した者に限られるので臨時の二文字がつく、実際は准尉か特務曹長に当たる。
小母さんの安否については割りと簡単に知ることが出来た、戦闘に巻き込まれて怪我をしたものの命に別状はないそうだ。
連合の制服に着替えて経緯を説明した上で別れを切り出すと、寂しそうに笑って送り出してくれた。

小母さんとの別れを終えて、アークエンジェルの艦橋に来た僕を見つめる5人の視線に思わず腰が引けてしまうがここで情けない態度は見せられない。
そんな所をみせれば良い様に使われて終わるだけだ、帰れるかどうかは分からないが此処で無為に死ぬつもりなどない。
気合を入れなおして、これからの方針について話し合っていた3人の中に加わる事にする。
僕が来る前に一通りの事は話し合われていたのだろう、先ず艦長代理はラミアス大尉が行う事になった。
てっきりバジルール中尉かと思っていたが違うとの事なので、きっとラミアス大尉もラインオフィサーだったのだろう。技能を見込まれてテクノオフィサーに転職する人間もいる彼女もそんな人間の一人だったようだ。
そう決まったのなら、僕に何か言うつもりはない。フラガ大尉は引き続きMAのパイロットとして搭乗、バジルール中尉はラミアス大尉の補佐、そして僕はMSのパイロットと決まった。

9名無しさん:2009/11/13(金) 23:13:15 ID:PDhhC1dc0
「なるべく早くこのヘリオポリスから脱出したほうが良いだろうが、脱出した後の進路はどうなっている」
「幾つか候補があるな、月に向かうのと直接地球に降りるって二択が基本として、どっちを取るかで相談中さ」

近場の月に向かうとして途中にはユーラシア連合の管轄の要塞アルテミスがある。
ただし、このアークエンジェルは大西洋連合の所属なので同じ連合所属国家といえども軋轢はあるが、補給を受けられる可能性もあるし航路としては優しい。
直接目的地である地球のアラスカ基地に降下するルートはほぼ独力で突破を図らねばならないが、衛星軌道まで辿りつければ直接の上官ハルバートン提督の第8艦隊の支援が受けられるとのことである。

「アムロはどっちがいいと思う」
「詳しい状況が分からない以上は判断がつかないな、ただ安全性を求めるならアルテミス経由で月を目指すべきじゃないか」
「しかしそれではユーラシアにこのアークエンジェルとストライクのデータを渡す事になります」
「そうね、それにストライクを除いたとはいえ4機のGを奪取する事に成功したのですものザフトの部隊も引き上げている可能性があるわ」
「どうかな、敵の部隊はあのクルーゼ隊だぜ。 そんなに甘いもんじゃない」

気になる単語が出てきたので聞くことにする。クルーゼというのは今回の戦闘にあける敵の指揮官で名前はラウ・ル・クルーゼ、一流のMS乗りであり、執念深い性格だとはフラガ大尉の感想だ。

「なら此処に乗り込んでくる可能性が高いな、コロニー内で戦闘なんて冗談じゃない一刻も早く出港しよう」
「だからどっちに向かうのか決めなきゃ出られんだろうが」

フラガ大尉の言葉に航海図を指し示しながら説明する。月と地球どちらに向かうにしろ途中までは同様の航路を使い、ギリギリまで待ってからその時の状況によって進路を変更するべきだと意見をだす。
とにかく此処に何時までも留まっているべきではないと説得する、此処には小母さんを始め世話になった人達がたくさん住んでいる。
軍人としても勿論だが、一個人として市民を無用な危険に晒す事は避けたい。
軍人としての本文は民間人の安全確保にあるだろうと力説する僕の意見にラミアス大尉が賛同し、現在の収容作業が終了次第出港することになった。
ストライクで収容作業を手伝っていると、ブリッジのチャンドラから通信が入った。

「アムロ少尉、ザフトのMSがコロニー内に侵入してきます」
「なにっ!?」

僕は事の重大さに歯噛みする、どうやら見通しが甘かったようだ。こんな事なら収容作業など放っておいて出港するように促すべきだった。後悔が頭を過ぎるがそれは頭の隅に追いやって、状況を確認する。
進入してきたMSは少数ではあるが、報告では対要塞装備をしているという。どうやら向うはコロニーの安全など考慮していないようだ。そういう事なら速攻で落とさせてもらうまでだ。

10名無しさん:2009/11/13(金) 23:14:12 ID:PDhhC1dc0
「ビームライフルをくれ」
「ストライクのエネルギーは半分ほどよ、ライフルなんか使ったらあっという間に動けなくなるわ」

ビームライフルを要求する僕に、基本武装であるサーベルとライフルを使えるエール装備はまだ調整中だという報告と共に、ラミアス大尉が代わりにランチャー装備を使うように言ってくる。
しかしランチャーストライカーの主武装であるアグニのスペックを見れば、コロニー内で使用していいような武装ではないと分かる。

「あんな大物コロニー内で使える訳ないだろう、エネルギーはなんとかするからライフルだけでも射出してくれ」

再度の要求と共に展開していたPS装甲の電源を切る。このPS装甲は実体弾に対して有効なシステムだが僕からすれば無駄、とまでは言わないが不要な機能である。
確かに未熟な人間の生残性を高める為にはある程度有効だろう、実際僕も始めてガンダムに乗った頃はそのルナチタニウム製の強固な装甲に何度と無く助けられた。
始めてMSに乗ったあの頃の僕は本当にガンダムの性能のおかげで生き残ることが出来たようなものだ。
しかし、時代が進むにつれ攻撃力が防御力を大きく上回るようになると装甲よりも運動性が重要になってきた。
無論、装甲を軽視してよいものではないが、今の僕は受けるよりも避ける方が得意だし性にあっている。

「そこかあっ!」

射出されたライフルを空中で掴み取るって勘を頼りに一発ゲートに打ち込む。すると丁度顔をだしたジンの頭を吹き飛ばすことに成功した。
体勢を崩したジンを逃がさずに両肩を吹き飛ばして攻撃力を奪う。
本来ならコクピットか胴を狙って仕留めたいがコロニー内で大規模な爆発をさせる訳には行かない為の苦肉の策である。
続いて入ってきた1機も同様に頭と両腕を打ち抜いた瞬間、足元から上がる殺気を感じて飛び上がる。
一瞬のあと、今まで立っていた地面が爆発しコロニーの外壁に大穴が開いた。そこから大型のミサイルとランチャーを持ったジンが3機飛び込んでくると此方に向かってくる。
見た目からコイツが対要塞装備のジンだろう、進入路からではなくコロニーに外壁に穴を開けるという暴挙に出た以上、もう手加減をする理由もない。
一刻も早く全滅させなくては被害が広がるばかりだ。

「こいつっ!」

大物を装備している為に動きの鈍っているジンに標的を合わせてライフルの引き金を引く。
大方奪取したGから此方の性能を測っての大火力だろうが、MS戦は機動力だという事を見せてやる。
灰色の機体を滑るように操り、ビルの陰から影へと移動し目に付く機体を落としてゆく。手早く2機を撃墜し残ったのは馬鹿でかいミサイルを装備した1機だけになった、その機体は何を考えたのかコロニーのメインシャフトに向けてミサイルを向けて撃った。

「ちいっ!」

舌打ちと打つと共にシャフトに迫るミサイルの迎撃にでる、幸いにも着弾前に迎撃する事には成功したが衝撃までは殺せない、コロニーのメインシャフトがいやな軋みを上げるのを聞いた。
ミサイル迎撃の為に姿を晒した僕に向かってジンが残ったミサイルを放とうと向いた瞬間。アークエンジェルの主砲が火を噴いた。

「何をしているっ!」

思わず怒鳴ってしまうが事既に遅し、ジンを貫いた主砲はその威力を保ったままコロニーのメインシャフトを貫いていた。
轟音を上げて崩壊を始めるヘリオポリスの惨状をみて撤退を始めるザフトのMS。
それを横にみながら、僕は住民の無事を祈るしかできない事に苛立っていた。

11名無しさん:2009/11/13(金) 23:19:47 ID:PDhhC1dc0
結構前にキラを外したSSを本スレに投下させて貰った者です。
ただ自分の記憶だけで書きましたので色々おかしい所があると思いますが
そこは勘弁してくださいな

12名無しさん:2009/11/14(土) 17:34:43 ID:W4LkzhZM0
崩壊したヘリオポリスから脱出したアークエンジェルは月と地球双方にむかうルートの途上にいた。
そのアークエンジェルの中で僕は一人物思いに耽っていたところだ。
先のヘリオポリスの崩壊は僕たちに責任がある、なにより心苦しいのは退避した人達を置いて来てしまった事だ。
勿論、このアークエンジェルが軍艦である以上は、同乗すれば否応無く戦闘に巻き込まれるだろうことも理解している。
しかしながら自分達がことの発端となったことは明白でありながら、何の責任も取らずに逃げるように、否完全に逃げ出した事が頭の隅に引っ掛かっていた。
確かにヘリオポリスはオーブのコロニーだし、既にオーブ本国の救助隊が動き出しているのも分かるが、機密保持の元に救助活動をせずに出港した事がしこりになっている。
無論、救助活動の申し出はしたものの、何時までも此処に留まっていては更なるザフトの攻撃に会うとの意見が出され取りあえずの出港となった。
僕の立場は確かに艦の意思決定において意見を出す事は認められたが、あくまでも一パイロットとして意見具申を行なう権利を認められただけである。
先任のフラガ、ラミアス両大尉とバジルール中尉の決定には逆らえない。それが軍というものだ。

「どうしたんですかアムロ少尉」
「ん、ああ何でもないよ。 ちょっと考え事をしていただけだ」

僕の手が止まったのを目敏く見つけたマードック軍曹が声を掛けてきた。
今、僕はストライクのOSの直しを軍曹と行なっているところだ、改めてOSを解析するとあちらこちらに不具合が出ていて驚いた。
特に驚いたのは射撃モーションを取るとロックオン補正のために機体の動きが止まる事と、回避のパターンが少なすぎてランダムと言いながら、ある程度の回避パターンが出来上がってしまっていた事だ。
回避パターンについてはデータの不足が上げられるが、射撃モーション中の硬直はパイロットにとっては死活問題である。
二回の戦闘中、一回目は射撃を使わなかったし二回目も迎撃に使用しただけで済んだのは幸いだった。
もっとも機体制御自体を完全マニュアルで行っていた為にロックオンも火器管制プログラムもではなく自分で行っていた為に気付かなかっただけだが。
何時までも不完全なOSを使用している訳にもいかないと、νの開発に係わった時のことを思い出しながら手直しを開始したわけである。
もっとも基幹プログラムの調査から開始したおかげで未だに先は見えない状況ではあるのだが、少なくとも機体の動きが止まるは無くなった。

「次は射撃系統をいじるか」
「しっかし少尉はMSのOSまで組めるんですかい? 一体何処でこんな知識を仕入れたんで」
「それは聞かない約束だろう僕にも色々とあるんだよ、それよりストライクのバックパックの整備はどうだい」
「言われたとおりに、エールを最優先で終わらせました。 後ランチャーはFCSを弄るならこっちが終わってからですね」
「それでいい、ライフルの調整はこっちと同時に進めよう」

13名無しさん:2009/11/14(土) 17:35:40 ID:W4LkzhZM0
このストライクには3つのバックパックが用意されており、作戦内容によってこの3つを使い分ける事が出来るそうだが、見せてもらったもので使えそうなのはエールストライカーとランチャーストライカーの二つだと判断した。
エールはビームライフルとビームサーベルを装備した標準的な機体で機動力も一番高い、正直これ一個で十分な気がする。
次にランチャーは大型のビーム砲であるアグニを装備しており、遠距離からの狙撃には適している。これも此方から攻勢に出る場合や援護には十分な性能を発揮してくれるだろう。
最後の一つであるソードこれについて僕はなんとも言えない気分になった、何しろ大型の対艦刀と肩のバルカンにアンカーというなんとも近接特化の武装が施されていた。
アンカーだけは用途が広く魅力的だが、その他の武装についても対艦刀はビームサーベルで十分だし、バルカンはMSというより対人兵器に相当する。
なにしろ肩についているのでは狙いが付け難くてしかたがない、ビームの威力が減衰する水中以外ではこれは使わないだろうと判断した。
取りあえずエールとビームライフルの調整作業を優先に始めたところでブリッジから呼び出しが掛かったので後を軍曹に任せてそちらに向かう事にする。

「アムロ少尉出頭しました」

一声かけてブリッジに入出するとフラガ大尉がなんともいえぬ顔で出迎えてくれた。

「アムロ、そんなに畏まらなくてもいいぜ。 あんたが一番の年上だし実戦経験でも俺の上をいってそうだしな」

二回の戦闘を見てそう感じたと言ったフラガ大尉に、バジルール中尉は少し咎めるような視線を向けたが特に何も言わない。
ラミアス大尉の方を見れば軽く笑って頷いてくれたのでその言葉に甘えることにする。

「ならもう少し気さくにやらせてもらう、で僕を呼んだ理由は?」
「ああ、これを見てくれ」

バジルール中尉が正面モニターに出したのはこのアークエンジェルを追尾してくるザフトの戦艦だった。

「これはヘリオポリスから距離を保ったまま此方を追撃してきている、搭載のMSは先の戦闘で粗方叩いたと思うが、補給物資を積んでいた場合もう一戦を覚悟しなければならないと推定される」
「といよりも、追いかけて来ている時点で向うはやる気でしょうね」
「恐らくはそうでしょう、ナスカ級とローラシア級が一隻ずつ此方を挟撃できる位置についたら、仕掛けて来るのではないでしょうか」
「つまり、どうやってかこいつ等を抜いて逃げなきゃならん訳だが、なんか良い案ないか」

唐突になにか良い案が無いかと言われても困る、ここは一般的な意見を言うしかない。

「此方の進路は決定していないだろう、ならやはり近い位置にいるアルテミスに逃げ込むべきだ、此方の窮状を訴えれば援軍を出してくれる可能性もある」

僕の言葉にラミアス大尉とバジルール中尉は複雑な顔をする、この二人の任務はこのアークエンジェルとストライクをアラスカの大西洋連合の基地に持っていくことだ。
しかしアルテミスはユーラシアの管轄である、下手をすれば二つ共に接収という事態を招きかねないのは僕も理解できる。
結局のところ安全とリスクを天秤にかけてどちらを取るかということだ。
その決断をするのは僕ではなく、艦長であるラミアス大尉である、

14名無しさん:2009/11/14(土) 17:36:28 ID:W4LkzhZM0
「わかったわ、アルテミスに連絡を取りましょう」
「ラミアス艦長代理、宜しいのですか」
「このまま敵の手に落ちるよりは同じ連合国家のほうがマシでしょうしね」

この説明に対してバジルール中尉は首肯した。既に4機のGをプラントに奪われている以上これ以上の損失は何としても避けたい。
本来なら防衛の為とはいえストライクを戦場に出す事もしたくないだろう、勿論それは状況が許さないのだが、そんな事は往々にしてある事だ。

「なら決まりだな、進路をアルテミスに取ってくれ」
「アイサー」

フラガ大尉が操舵士のノイマンに向かって進路の変更を告げる。
こうしてアークエンジェルはアルテミス要塞に向かう事になったが、僕の中では一つの警鐘がなっていた。

「遅かったかも知れないな」

僕の呟きに合わせたかのようにレーダー手のチャンドラから敵襲来の報告が上がった。
すぐさまハンガーに向かって走り出す僕とフラガ大尉、後ろではラミアス大尉とバジルール中尉が迎撃準備を始めている。
今のこの艦には人手がたりないために火器管制と発進管制をバジルール中尉が、通信士とレーダー手をチャンドラが兼任している。
操舵はその任務上兼任は出来ない、後はラミアス大尉の指揮に期待するだけだ。

ストライクのコクピットに乗り込んだ僕は当然エールストライカーを装備して発進に備える。
カタパルトに機体を移動させると敵の詳細が聞かされた、驚くべき事に奪取されたG4機と新型1機の5機編成で向かってきているとの事である。
相手は態々奪取したGを使ってまで此方の足を止めるか、鹵獲したいのだという事だ、本来なら研究用に持ち帰るべき機体を出してくる所になんともいえない不気味さを感じる。

「なんだ、このドロっとしたプレッシャーは?」

機体の装甲越しにも感じる悪意と憎悪を混ぜ込んだような、独特の重圧が近寄ってくるのが感じられる。
近寄ってくる気配に気を回しているとモニターにバジルール中尉の顔が映った。

「アムロ少尉進路クリア、発進準備よろし」
「了解アムロ・レイ、ストライクガンダム出る」

カタパルトを使って一気に加速すると真空の宇宙へと躍り出る。この暗い深遠こそ僕が、否僕たちが鎬を削って生きてきた場所だ。
ほんの少しの恐れと懐かしい感覚に身を任せる。自分の意志が周囲に拡散されるような独特の感覚は体が戦闘状態に入った証だ。
そこにフラガ大尉から通信が入ってきた。

「アムロ、敵は5機うち4機がお前のストライクの兄弟だ、で残りの1機だがこれはザフトの新型らしい、乗っているのは間違いなくクルーゼだろうからコイツの相手は俺がする」
「なら僕は4機のGを如何にかすればいいんだな」
「済まん、頼めるか」
「了解だ、なんとかやってみる」

15名無しさん:2009/11/14(土) 17:37:43 ID:W4LkzhZM0
機体性能に差が無いなら後はパイロットの腕と連携がものをいう、正直に言って2度の戦闘において僕からみれば脅威になるような腕を持った相手はいなかった。
しかしこのクルーゼだけはかなりの腕前のパイロットだと受ける重圧から判断できる、事実フラガ大尉のガンバレルによるオ−ルレンジ攻撃をかわしている以上疑いはない。
フラガ大尉も同等以上の力を持っているようだし、なぜかお互いの存在が感じ取れると言っていた、もしかすると二人はNT的な素養がある人間なのかもしれない。
スロットルを吹かして飛んでいくフラガ大尉のメビウス0を横に見ながらこちらも戦闘態勢に入る。
数の上ではこちらが不利なのだ、ならば此処は

「先手を打たせて貰う」

小さなプレッシャーが感じられる場所へ2発ほどビームを撃ち込む、無論これで倒そうなどとは考えていない。
隊列を崩す事で此方に優位な位置取りをさせてもらおうという心算であった、しかしこの一撃は予想外の反応を生んだ。
4機がバラバラに動き始めたのである。

「なんだ、撹乱の心算か?」

先ず突っ込んできたのは薄い青色の機体デュエルであった。たしか全てのGの基礎になった機体のはずだ、武装もライフルとサーベルの基本装備でそつがない。
特徴がないともいえるが、スタンダードというのは弱点が無いという事でもある。
次に視界に入ってきたのは緑色のバスターであった、これには少々面食らった、なにしろ
バスターは砲撃戦用の機体である、自分の土俵である遠距離ではなく、態々此方の射程圏に入ってくるのだ、どうやら相当腕に自信があるらしい。
続いて赤い機体イージスと黒い機体ブリッツが攻撃を仕掛けてくる、イージスの方は変形を繰り返し、スピードと大口径のビームで此方を落としにかかっているようで、ブリッツはその援護に回っている。
一通り敵機の動きを見てみるとその戦い方に違和感を覚えた。

「こいつら素人なのか? 全く連携が出来ていない」

個々が勝手に戦っている、ブリッツだけは他の機体のフォローに回っているようだが、他の3機は協力どころか此方を落とすのを競っているような印象をうける。

「だが腕のほうはそこそこのようだな、ならば自信過剰の新兵かエリート部隊というところか」

そう判断した僕は新しい愛機となったストライクと共に戦場へと飛び込んでいった。

「落とさせてもらおう」

先ずは機体特性も考えずに前に出てきたヤツからだ、バスターに狙いを定めるがそれは表には出さない。
此方に激しく突っかかってくるデュエルとサーベルの鍔迫り合いに持ち込み、バスターに態と背中を向けて狙いやすくしてやると殺気が背中に突き刺さる。
相手がトリガーを引くのを感覚で察知して、押し込んできていたデュエルを軽く引き込んでいなしてやる。
行き成り相手を失ったデュエルをバスターの砲撃が掠める、それに動揺したのを見逃す必要はない。
デュエルを脇から蹴り飛ばし、その勢いを利用してスロットルを開けてバスターに迫る、バスターは慌てて迎撃に入るが闇雲に乱射したものなど避けるのは容易い。

「狙いが甘い、落ちろ!」

16名無しさん:2009/11/14(土) 17:39:22 ID:W4LkzhZM0
バスターの胴に照準を合わせてトリガーを引こうとした瞬間、天頂方向からプレッシャーを感じて身をかわす。
そこにMA形体のイージスが突っ込んできていた、ならば目標をイージスに変更して追随する。
MSに変形した時のクルリと回る隙を見逃さずにビームを叩き込む、中心を狙ったが僅かにそれて左腕を破壊するに留まった。

「機体の調整が完全じゃないのか」

そういえばFSCの調整が途中であったことを思い出す、おかげでイージスのパイロットは命拾いをした訳だが、此方にとっては隙になる。
さっきの感覚だと狙った場所より僅かに右に切れるようだ、もう何度か当ててみれば癖もつかめるだろうが、帰ったら最優先で調整をしなければいけない。
僅かに動きを緩めた僕に向かって再びデュエルがビームサーベルを大上段から振り下ろしてくる。

「そんな見え見えの攻撃が通用すると思うなっ!」

シールドを捨てて左腕でビームサーベルを抜くと擦れ違いざまにデュエルの右腕を斬り飛ばす。

「終わりだ」

手首を反転させてコクピットを後ろから突き刺そうとするが、飛んできたハンマーもどきに邪魔をされた。
それでも離れ際にライフルを撃ち込んでデュエルの頭部と左肩を破壊する。

「ちいっ、邪魔を」

離脱するデュエルを援護するように間に入るバスター、どうやら此方を手ごわいと見てようやく協力でもしようというのだろうがそうはさせない。

「今更させるか」

先程よりはマシだがまだ此方の機動についてこられないバスター、業を煮やしたのか逆転を狙ったのか二つの砲を連結させて此方を狙う。
しかしその行動はGのOSの不備であるロックオン時の硬直を生み出していた、そんな隙を逃がすほど甘くは無い。

「機体性能に頼るから、そうなる」

硬直の隙にビームライフルを撃ち込むと見事に当たった、爆発するバスターだが残念な事に、相手にとっては幸運な事に吹き飛んだのは砲身と腰の一部に留まっていた。
尤もバスターには他にろくな武装は無かったはずだ。

「これでっ」

バスターに止めを刺すべく、狙いをつけるとその射線にブリッツが割り込んできた。気にせずにビームを撃ち込む、当然ブリッツに阻まれるが気にはしない。
ブリッツが盾で受けてくれたおかげで照準と着弾のずれを見る事が出来たからだ。それにしてもなんというか、このパイロット達からは邪気が感じられない。なんとなくクェスを相手にした時のような感じを受ける。
子供の純粋さと肥大した自尊心のようなものを受けるのだ。
一瞬、彼女の事を思い出して動きが甘くなった所に、イージスがライフルを撃ちながら近づいてきた、そのままブリッツと共同で此方の周囲を回り始まる。

「こいつら仲間を逃がすつもりか」

確かにバスターもデュエルも戦うにはダメージを負い過ぎている、案の定離脱を始める2機、それを追おうにも周囲で頑張っている2機をまず相手にしなければならないだろう。
この2機は始めからそれなりに連携が取れていた、尤もイージスの動きにブリッツが併せていたような連携の仕方だったが。

17名無しさん:2009/11/14(土) 17:40:25 ID:W4LkzhZM0
「取りあえず、アークエンジェルが逃げる時間を稼げればいいか」

もともとの目的は敵から逃げる事である、ここで無理に敵機を撃墜に行く必要も無い。
思考を切り替えて、目の前の2機に集中する。
イージスは兎に角動き回って此方の狙いをつけさせない戦法に出たようだ、悪くは無いが単なる高速移動では不十分だ、なぜなら高速で動く物体は慣性の法則から逃げられない。
つまり狙わせまいと速度を上げれば上げるほどその軌道が容易に見えてくるということだ。

「そこおっ!」

狙い済ましたビームだったが、此方の予測よりもスピードが出ていたようで機体後方のスラスターを破壊するに留まった。
尤もスラスターを破壊した以上、後は的でしかない。よろよろとした足取りで後方に戻ろうとするイージスに今度こそと狙いをつけるが、これも三度ブリッツに邪魔をされた。
しかしブリッツと1対1になった以上は此方が負けるとは思わない、ここまで戦った感触としては僕のほうがパイロットとしては強いだろう。
勿論、戦場で油断や手加減などはしないが。

「イージス及びブリッツのパイロット投降しろ、大人しく投降すれば命の保障はする」

此方の実力は示したのだ、素直に投降すればよしと思い、オープンチャンネルで呼びかけてみるが反応は無い。
それどころかブリッツは今までにも増して激しい攻撃を仕掛けてくる。満足に動けるのは自分だけだと見て仲間を守ろうと必死の抵抗をしている。

「嫌いではないが、これ以上構ってはいられない」

説得は諦めてブリッツを撃墜しようと狙いを定めた瞬間、ブリッツが溶けるように宇宙へと消えた。

「なにっ、消えた!?」

そういえばブリッツには姿を隠す事の出来るミラージュコロイドという特殊な装置が付いているとデータにあった、しかしこれほど見事に見えなくなるとは思わなかった。
これでは逃げる敵機を追うと、此方が不意打ちを受けかねないし、最悪アークエンジェルに強襲を許してしまう。
相手の存在を感じ取ろうと神経を集中する。

額に稲妻が走ったような感覚があり、敵の存在をハッキリと感じ取る。

「そこおっ!」

振り向いてビームライフルを撃つとビームに当たったブリッツが火花をちらしながら出現した、僕の一撃は性格に胴体中央を貫いており、誘爆が始まっていた。
その時、先程オープンで繋いだ通信機から相手の声が聞こえてきた。

『火がっ、かあさん!』

その声はまだ声変わりもしていないような若い男の声だった、戦争が長引けば徴兵年齢は引き下げられる、彼もそんな一人だったのだろう。
なんとなく苦い思いを覚えるが、此方もやられる訳にはいかない以上戦場のならいとして割り切らせてもらう。
此方の戦闘が終わったのを見て、フラガ大尉の方も相手が引いたらしい、僕たちはアークエンジェルへと帰るために機体を回した。

18名無しさん:2009/11/14(土) 17:43:51 ID:W4LkzhZM0
此処までですが規制中なので、何方か本スレに上げて貰えないでしょうか
よろしくお願いします。

19名無しさん:2009/11/15(日) 12:50:30 ID:Oh3BxrT.0
本スレに投下していただいてありがとうございます。
お手数をおかけしました。
誤字脱字に関しては好きに直して頂いて構いませんので
編集してくださるなら宜しくお願いいたします。

ご指摘の訂正はナタル中尉→少尉とソードのブーメランですね、なので


最後の一つであるソードこれについて僕はなんとも言えない気分になった、何しろ大型の対艦刀と肩のブーメランにアンカーというなんとも近接特化の武装が施されていた。
アンカーだけは用途が広く魅力的だが、その他の武装についても対艦刀はビームサーベルで十分だし、ブーメランに至っては訳が解らない。
なにしろMSは高機動で動き回るのが前提だ、敵も見方も動き回る戦場でこの手の武器が有効だとは思えない、それこそビームライフルの方が使い勝手が良いだろう。
ビームサーベルの代わりになるので対艦刀では対応できないクロスレンジの武器だとしても、アーマーシュナイダーがあるしそれこそサーベルで十分だと感じる。
ソードに関しては単純に予備バッテリー換わりか、ビームの威力が減衰する水中以外では使わないだろうと判断した。

な感じで如何でしょうか。
これは単純にアムロを活躍させたくて考えた話なので、あーなりました。
続きはまるで考えてなかったりしますのでこれで終わるか、
何か思いついて、続くとしても大分先になると思います。

最後言い訳になってしまいましたが一寸でも他の職人さんが来られるまでの暇つぶしなれば幸いです。

20名無しさん:2009/11/15(日) 14:32:50 ID:s1aNcjvI0
>なにしろMSは高機動で動き回るのが前提だ、敵も見方も動き回る戦場でこの手の武器が有効だとは思えない、
これは、「味方」でしょうか?
>なにしろMSは高機動で動き回るのが前提だ、敵も味方も動き回る戦場でこの手の武器が有効だとは思えない、
の様に

21427:2009/11/18(水) 23:58:55 ID:wzV.fLjI0
すみません。427です。画像保管庫の名前入力に不手際がありましたので、修正して頂けないでしょうか。
427のみとする方法がわからないのですが・・・

22名無しさん:2009/11/20(金) 20:54:12 ID:k36Vh3yg0
返答ないみたいだね
まとめ管理人さんはここ見てないのかな?

本スレも雑談スレも一気に臭くなってきてウンザリ……

23名無しさん:2009/11/20(金) 21:21:20 ID:gZv7/tvU0
すみません連休中にやりますのでちょっと待って下さい

24427:2009/11/30(月) 12:58:02 ID:xxKoxjEw0
連絡が遅れて済みません。いつもありがとうございます。ご配慮ありがとうございました。

25名無しさん:2009/12/31(木) 21:23:12 ID:Z5X3L8XA0
ケータイもPCも規制で困ったな
飲兵衛先生乙です。良いお年を

26名無しさん:2010/01/21(木) 16:36:28 ID:lAsSu3D.0
98氏就活頑張って下さい!いつまでも待ってますからお仕事優先で頑張って下さい!

400氏も音沙汰がなくなった時期を考えると仕事関連で投下どころじゃなくなったんだろうなあ…
去年はリーマンショックやら派遣切りやらで特に酷かったから…

27名無しさん:2010/03/01(月) 20:59:23 ID:Yn9HfT.I0
なんか本スレ…と言うか2ちゃんに繋がらない…
一体どうなってるんだ?…

28名無しさん:2010/03/01(月) 23:19:03 ID:g6yLEqHY0
韓国からの国家的サイバーテロだね
まったく、民度の低い国だね
休日にもっと生産的なことをすればいいのに

29名無しさん:2010/03/02(火) 16:52:09 ID:sPPw6bio0
ニュース速報も、今しがた繋がらなくなった…
「もう回復した」って人いますか?

それとも繋がらんの俺だけ?

30名無しさん:2010/03/02(火) 17:34:48 ID:NyixoxyE0
全然回復の兆し無しです。
本当いい加減にして欲しいです。あいつ等は程度というのを知らないのかよ。
だから自国でも何かあると放火しているのだろうけど。

31sage:2010/03/02(火) 17:35:37 ID:NyixoxyE0
30です。sage忘れていたorz

32名無しさん:2010/03/02(火) 17:53:23 ID:jn7trmlQ0
ttp://ch2.ath.cx/
今現在ERRORだらけで復旧の目通しなし・・・

33名無しさん:2010/03/02(火) 21:55:29 ID:7kBYyMQYO
さっき繋がったと思ったらすぐ落ちた;;
三十七度線に水爆落ちないかな

34名無しさん:2010/03/06(土) 16:27:31 ID:QuVTdG2.0
つかもうあの国は相手にする方がなんか同じレベルで張り合っているみたいで
ニコ動で反撃とか叫んでいる馬鹿も見て痛々しい

それにしても本スレは最近なんか今後のこと予測するまでならまだしも
駄目だ無理だ不可能だと騒ぐ奴が多くて困る。22氏の意見に心から同意するよ

35名無しさん:2010/03/06(土) 21:12:41 ID:dVPJ1eoI0
それを避けるための雑談スレだったんだがねぇ。
雑談スレ不要論に始まって、今はこの体たらく。
おまけに管理人を自動スクリプトと勘違いしたような奴とか。

などと派手に吊られてみる。
ま、煽りじゃないんだったら不満は黙ってようぜ?

36名無しさん:2010/03/07(日) 02:09:55 ID:qTZiKDEs0
もう最近は本スレ見てないやw
少し前から、なんだか空気がウザったいというかなんというか……
だからまとめサイトはすごくありがたい
中の人いつも乙です

37名無しさん:2010/03/07(日) 02:11:28 ID:3mKtaCkI0
すまん、もはや本スレも雑談スレもこの種のコメも出来ないからさ、煽ろうと言うつもりはないんだ。気をつける

38名無しさん:2010/03/13(土) 23:45:39 ID:cDuEOf7.0
雑談スレ不要論者が現れたな、あれは紳士なのか
毎回よくも執拗に雑談スレなくそうとするよな

39名無しさん:2010/04/22(木) 02:27:40 ID:u9k9w6W20
規制に巻き込まれた……
427氏が嵌ってなきゃいいけど。
考察18にあった427氏作品への3次まとめの人回収してくれるとうれしいなぁ。

それと便座カバーw

40名無しさん:2010/04/26(月) 13:49:01 ID:59E0q/J.0
感想書くのも物凄く久しぶりだ
980、427、98各氏投下乙です。まとめサイトの中の人も更新乙です
各氏ともここを見ているのかわからないけどこちらに

>外伝2本
こういう話も良いですね。
特に「失いし〜」の話は世界が大きく動いているので色々なキャラの視点の話が見たくなる。
そういう点でも良い外伝だったと思います。
セーフティシャッターあって良かったなあ。負債の加護の下以外ではちゃんと全キャラに働いてよかったw
ムウは確かに可変機が似合いそうだと思いました。
これからも投下はされるんでしょうか? 期待です

>失いし世界を持つ者たち
凄く上手い事いっているようですが、果たして……
スムーズだからといって疑うのは穿ちすぎなのかな?w
盟主王が割合静かなのも気になるところです
モリス中佐以上に法務を担当出来る士官が、艦隊にいない。ってのは地味に後々堪えそうな気もしました
次回も期待

>bloom
98氏お帰りなさい!
色々大変そうでしたけど一段落されたのかな? 投下嬉しいです
サイとフレイ、トールとミリアリアの間の溝がだんだん大きくなってしまって……
そういやミリアリアはナイフの使い手でしたね。やばいぜトール フォローしろ!
カガリとフラグ立ててる場合じゃねえw
こちらでも姿を見せた盟主王に、ニュータイプの萌芽(なのか)を見せ始めるムウ
サイコフレームはそれ以前のサイコミュ機器に比べれば格段に安定してそうですが
それでも後の時代のそれに比べるとまだまだっぽいので
少しでも素養があったら無理矢理こじ開ける感じになってしまう感じもしますね
アムロも好戦性が増すとか引っ張られる感じのニュアンスを口にしていた事もあるし
話的には一山終わって次の山への前哨戦って感じでしょうか
次回も期待

41名無しさん:2010/04/26(月) 13:50:17 ID:59E0q/J.0
後はパッと見で語脱字らしきものを
本スレを見ていないのでもし他の方と被っていたらごめんなさい

○980氏
後脱字自体いらなかったらすみません
・一本目
><ゴッドフリート>
ゴットフリート だったような ソースはウィキペ……なんですけど記憶でもこう言ってたような。不確実で申し訳ない

>ミサイル郡
ミサイル群 かな?

>ほうほうの体たらくで、
「ほうほうの体」「体たらく」でそれぞれ一つの語なのでくっつけないほうがいいかもしれません

>残った空気の残量
重複してしまっているので片方がいいかと

・二本目
>ムゥ・ラ・フラガの憂鬱
細かいですがフラガはムウ(大きいウ)のようです。一応公式サイトより

>デブリ郡スレスレ
デブリ群

>隊長権遊撃部隊副隊長こと、
隊長 兼 遊撃 だと思います


○失いし世界を持つ者たち
>ロンド・ベル内部で最後まで議論が分かれてところだった。
分かれて いた とかでしょうか

>旧ユーラシア所有コロニーを要塞化したい上で
要塞化した上で かな?


○bloom
>現状から言って、はぼ間違いなく
ほぼ

>それでも、あいつら所為で俺達は
あいつらの でしょうか

>反コーディネイター謳う政治団体
コーディネイター を 謳う かな?

>ハルバートンの立場は実に微妙なものとなってた。
好みの問題かもとは思うのですが、それまでの文体や他の文、あるいは地の文である事から
なって い た の方が適切だと思います

>プトレマイオス基地が強襲を受け大損害を受けた事でだ。
微妙ですけど前の文とセットで主語が「主な理由は」なので 大損害を受けた事だ。 辺りか適当かもしれないです

>理不尽にも思える批判も受ける意外にはなかった。
受ける以外には

>アムロの言葉は正に的を得ていた。
別段誤用でない、みたいな話もあるようですがここはやはり 的を射ていた の方が良いと思います

>同じように見渡したアムロもどうやら同意見のようだが、納得づくめのようだ。
文脈からして 納得ずくの 若しくは 納得の上での事の 辺りの方が良いかもしれないです
微妙ですみません

>私はキサカに要があるから
用がある かな

42名無しさん:2010/04/26(月) 13:55:26 ID:59E0q/J.0
新しい職人さんも来て
久しぶりの復帰した人もいて
個人的に後は400氏とメビウス・リンク氏が帰ってきてくれたらなあ
と贅沢なのはわかっていても思ってしまう
投下が続いてるだけでもありがたいけれど
でも久々に良い日だったw

43名無しさん:2010/04/26(月) 22:44:50 ID:D6PpJSGo0
全くだね。

44名無しさん:2010/04/28(水) 15:24:50 ID:03WXshbgC
賑わっていればそれに比例して変なのが沸くのはしょうがないのかね
過疎ってる所に荒らしはそう見掛けないし
787氏気にせず頑張って

45名無しさん:2010/05/05(水) 20:17:59 ID:AX3hMsoU0
管理人さんいつも乙であります
今回のことは気になされずに、今後もよろしくお願いします

46名無しさん:2010/05/05(水) 22:12:28 ID:j2bCvSO.C
>>45さん
>>考察スレの262さん
どうもすみません…プラモの画像(写真・CG)の他にイラストもあったんですが
流れて消えてしまって、投稿していただいた方には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです…
これからは定期的にバックアップもとりますし、人様の画像をなくすというようなことが
ないように再発防止に努めます。本当にどうもすみませんでした…

47980:2010/05/08(土) 14:57:00 ID:7lMVg3ts0
すいません、980です。なんか規制くらったみたいなので来てみました。


もし大丈夫なら5分後に投下開始します。

48名無しさん:2010/05/08(土) 14:58:52 ID:UMp2fg.A0
こっちも規制がかかってるので代理投下できませんが、よろしければ支援はします。

49980:2010/05/08(土) 15:01:45 ID:7lMVg3ts0
あと遅ればせながら、感想乙です。どうもありがとうございます。

ちなみに、このお話はのん兵衛先生の本編とは一切関係ありません。
それをお忘れなく……


 残骸から出ると、すぐ傍のネルソン級の残骸の周りを、青黒い2機の見慣れないモビルスーツが調査しているのが目に入った。 

 その2機は付近に浮遊している隕石やデブリを足場にし、足場からの反動を利用することで、バックパックのメインスラスターを
やたらと吹かすことなく器用に付近を飛び回っていた。その様はまるで宇宙の軽業師のようで、またも見惚れてしまう。

 モビルスーツにとって厄介な衝突物でしかないデブリを、ああいった形で利用するとは……恐れ入るね。

 後でアムロから提供された、向こうの世界のモビルスーツの戦闘教本を見直そうかと考えた時、通信機から
(≪ストライク≫とかいうガンダムのパイロット)という無遠慮な声が耳に入った。センサーでどこからかと確認すると、
自分が出てきたローラシア級の残骸の真上からだ。

 機体を振り返らせると、ローラシア級の残骸の真上に、その通信相手の機体は直立の姿勢で立っていた。あの2機と同じ機種だ。
モニタ上の機体コードは、≪ネェル・アーガマ≫のナイジェル・ギャレット少佐を示している。
 
(中に敵はいたか?)
「いや、特には。おそらくジャミングは艦の残骸からでしょう。奇襲の可能性は薄いでしょうね」

 通信モニタ上でヴェテランパイロットらしい不敵な面構えで、こちらに鋭い視線を投げかけるギャレット少佐に返答しつつ、
搭乗しているスレンダーな青い機体をしげしげと眺める。 
確かこの3機も≪ネェル・アーガマ≫の艦載機で、ベアード少佐に教えてもらったが、≪ジェスタ≫とかいう≪ジェガン≫の上位機種だ。
量産機らしい印象の≪ジェガン≫と比べて、装甲はブ厚いが体型はよりマッシヴな感じがして、より高性能機らしい印象だ。

 なんでも、以前≪ラー・カイラム≫で評価試験を行ったらしいのだが、その後ゴタゴタがあって結局≪ラー・カイラム≫では採用せず
その当時戦力不足だった≪ネェル・アーガマ≫にそっくり回されたらしい。

 その時≪ストライク≫の付近に、ネルソン級を調べていたはずの2機が接近しているのに気がついた。
ギャレット少佐と合流する為に来たのだろうと思っていると、2機は≪ストライク≫の近くを浮遊し始める。
 
(近くで見ると、顔まで初代<ガンダム>にそっくりなんだなぁ)

 背中から2本の大砲を突き出し、体中にゴッテリとした増加装甲を取り付けた砲撃戦仕様の≪ジェスタ≫を操る
ヨハン・コール中尉から野太い声があがる。

(確か、相転移を起こす装甲らしいな。機体の基本性能も悪くはなさそうだが、肝心のパイロットの腕前の方はどうかな?)

 ≪ストライク≫の数メートル先から嘗め回す用に、機体を観察していた残りのノーマル仕様の≪ジェスタ≫を操る
ダリル・マッギネス大尉が若干試すような口調で言う。おいおい、なんだなんだ?

(ま、あの≪ホワイトベース≫もどきの機動隊長様で、遊撃隊の副隊長も務めていらっしゃるんだ。
 おまけに先日の戦闘じゃ、ウチの隊長を差し置いて陣頭指揮まで取っちまった。俺達なんぞ、足元にも及ばないだろうよ)

 ……これはもしかしたらアレかな?こういった反応には以前経験がある。特に転任した時や部隊の指揮を任命された時なんかは。

(ダリル大尉、そう苛めちゃ可愛そうですよ。ブルっちまってるかもしれませんぜ)

 庇ってくれているというよりも、むしろ挑発を煽っているようなヨハン中尉の反応も想定内だ。
こりゃあひと悶着を覚悟したほうがよさそうだな。

(お前達、いい加減にしろ。階級で言えば彼は左官だ、お前達の上官にも当たるんだぞ)
 
 ギャレット少佐も口では諌めてはいるが、内心ではどうなのやら。

50名無しさん:2010/05/08(土) 15:03:23 ID:UMp2fg.A0
支援

51980:2010/05/08(土) 15:04:07 ID:7lMVg3ts0
 まぁロンド・ベル古参兵にしてみりゃ、異世界の新参者の若造が全体指揮を執ってりゃ、戦闘時はともかく
平時じゃ不満不平の一つもあるのが普通だろうな。ともかくここは下手に出た方がいいだろう。

「……自分の指揮に不備があったというのでしたら、甘んじて受けるつもりですよ。トライスターの皆さん」
(いや、先日の戦闘での陣頭指揮に特に不満はない。どちらかといえばな、俺が知りたいのは貴様個人の力量だ)

 ギャレット少佐が率直に自分の希望を言う。なるほど、俺の腕を知りたいってか。
 
 今までも転任直後は、何度かこういった「歓迎会」は、経験している。
特に負けん気の強いパイロットは、自分の縄張りに入ってくる新参者に対してこういう態度を取るのは通例だ。
そういった事は異世界でも同様な事らしい。

 まあ今までと違うのは、相手は確実に自分よりも技量は上だ、という事だが。
先日の戦闘で、トライスターと呼ばれたこのチームが、数機の≪ジン≫を見事な連携で反撃も許さずに、瞬く間に撃墜した光景を思い出す。
実に見事だった。1年2年でやれるフォーメーションじゃあない。

(お前さん、おっとフラガ少佐殿は、古株のベアード少佐だけでなく、あのアムロ・レイ大隊長からも個人レッスンを受けているそうじゃありませんか。
 そういう凄腕のパイロットの腕前は知っておきたいって隊長の気持ち、分かるでしょう?)

 続けて出たダリル大尉の台詞に納得する。そうか、アムロの事もあったか。

 ≪アークエンジェル≫がロンド・ベルの艦隊に本格的に合流してから、ようやくアムロの詳しい経歴も知ることが出来た。
元々アムロの腕前がとんでもないのは、これまでの付き合いから想像はついていたが、その中身たるや<エンデュミオンの鷹>なんて
大西洋連邦のプロパガンダでしかない自分の通り名が恥ずかしくなってくるほどとんでもないぶっとんだモノだった。
 
 そんな向こうの世界で伝説的なパイロットと、どこの馬の骨とも知れない若造が肩を並べてりゃこうなるか。

(出来ればアムロ大隊長ご本人に直接ご指導願いたいところなんですがね?まぁ少佐殿で勘弁しておきましょう。どうです、やってみますか?)

 そのダリル大尉の言葉に、多少思案する。ここのところ、かつでの同胞との実戦続きで、正直ナーバスになってる。
ウサ晴らしには丁度いいかもしれないな。

52名無しさん:2010/05/08(土) 15:05:01 ID:UMp2fg.A0
支援

53980:2010/05/08(土) 15:05:59 ID:7lMVg3ts0
(ギャレット少佐、何をするつもりですか?)

 こっちの不穏な空気に気づいたのか、≪アークエンジェル≫からのレーザー通信で、ラミアス艦長が止めに入る。

(そっちの艦隊が来るまでの暇つぶしですよ、ラミアス艦長殿)

 意にも介さずといった感じで、ギャレット少佐が返答する。

(そんな……!今はそんな事をしている場合ではないでしょう?!やめて下さい!!)
(ご心配なく、時間もかけませんし、いたぶる様な趣味もありませんよ。大事な彼氏を傷物にするつもりもありません)
(わ、私と少佐はそんな関係ではありませんッ!あ、いやそういう事ではなくって、ああもう……!)

 ダリル大尉の言葉に、マリューは顔を赤くして否定する。別にそこまで言わなくってもいいだろうに。

(何をしているギャレット少佐!偵察任務はどうした!)

 ≪アークエンジェル≫から連絡が入ったのか、≪ネェル・アーガマ≫の副長、レイアム・ボーリンネア中佐からも制止の声が上がった。

(これは副長殿。ご命令通りここいら周辺をくまなく調べましたがね、残念な事に岩っころとクズ鉄以外何もおりませんよ。
 そちらが来るまで時間もありますし、パイロット同士の交流でも深めようかと思いまして)
(それでもこんな状況下で歓迎会をやる馬鹿がいるか!ラムゼイ大尉、何をしている!早く止めんか!!)

 ボーリンネア中佐がラムゼイ大尉に命令するが、当のラムゼイ大尉が「面倒事はごめんだ」とばかりに、投げやりな口調で答える。

(……副長、ギャレット少佐の人となりは、副長だって良くご存知でしょ?私の言う事なんか聞きゃしませんよ)

 やっぱりそういうお人かい。

(悪いな、機動部隊隊長殿。そんなに時間はとらせん)
(ついでに言うと、機体の破損とか損傷とかもやめてくださいね。ただでさえ≪ジェスタ≫のパーツは少ないんだし
 現在の状況だと満足な修理も出来るかどうか分からないって、タクヤ坊から言われてるんですから)

 諦め気味に、ラムゼイ大尉が返す。それを聞いてもギャレット少佐は涼しい顔だ。

(もちろん。火器は模擬戦モード、そっちも出来るな?安心しろ、この世界のモビルスーツの性能のことは聞いている。
 こっちの性能はある程度デチューンしてやる)

 どうやら俺はいつのまにか同意した事になってるらしい。こりゃあ腹を括るしかなさそうだ。
覚悟を決めると、俺は≪ストライク≫の火器管制を模擬戦仕様に変更した。

54名無しさん:2010/05/08(土) 15:06:31 ID:UMp2fg.A0
支援

55980:2010/05/08(土) 15:07:54 ID:7lMVg3ts0
 モビルスーツでの何度かアムロやジャックのレクチャーは受けている(当然ボロ負けだが)から、あちらさんの動きも多少なりとも予測は出来る。
どの道機体性能も、くやしいがパイロットとしてのの技量や経験も、向こうさんのが上だと思った方がいいだろう。

 ま、不可能を可能にする男を自称している身としては、悪くないシチュエーションではある。

(時間もないですから、レフェリーは私がします。制限時間は5分。その間でケリを付けるように)
 
 女性パイロットであるラムゼイ大尉はこういった腕試しには一切興味ないのか、「早く終わらせろ」とばかりに気のない感じで淡々と審判役をこなしている。

(了解、ラムゼイ大尉。……そうだな、1対3というのもなんだ。5分間ダリルの攻撃を逃げ切って見せろ。それだけだ、簡単だろ?)

 フム、鬼ごっこってわけか。だけど受身ってのは趣味じゃないね。

「それは構いませんがね、こっちも攻撃はしていいんですかね?」
(当てられるのならな)

 自信家のパイロットらしいギャレット少佐の返答に、次第に闘志が燃え上がる。やってやろうじゃないか。

「ならそちらも3機でどうぞ。フォーメーションがお得意のようですからね」

 自慢ではないが、回避にはそれなりの自身がある。それに異世界のフォーメーションを経験するというのも悪くないだろう。

 その俺の返答に、ガハハとヨハン中尉から豪快な笑い声が上がる。

(言うじゃねえか、少佐殿。気に入ったぜ)

 通信モニタ上で、ダリル大尉も顔をニヤリとさせた。

(後悔しませんように。やるからにはこちらも撃墜するつもりでやりますよ?)

 言ってくれるじゃないか、燃えてきたぞ。

「ええ。良い経験をさせて頂きますよ)

(良い返事だ。副長?そういうことですが、構いませんね?)
(……好きにしろ)
 
 最後にギャレット小佐が、額に手を付けて顔をブスリとさせたボーリンネア中佐に確認する。
中佐はもう知らんとばかりに手をひらひらをさせる。

 こっちも、顔をしかめ面にしたマリューが心配そうに、というよりもよくも厄介事を起こしてくれたなといった感じで睨んでいる。

(少佐、やるからには勝つ自身がお有りなんですよね?)
「もちろん、俺は不可能を可能にする男よ?」
(その大口が嘘にならないことを祈ってますわ)

 釘を刺しながら、マリューはジト目でこちらを睨み付ける。もう少し俺の腕を信用してほしいな。

56名無しさん:2010/05/08(土) 15:08:14 ID:UMp2fg.A0
支援

57980:2010/05/08(土) 15:09:59 ID:7lMVg3ts0
 ラムゼイ大尉の≪Zプルトニウス≫を挟んで、≪ストライク≫をトライスターの3機の≪ジェスタ≫と相対させる。

(では……始めッ!)

 ラムゼイ大尉の号令と共に、≪ストライク≫の真正面にいた3機はスラスターを吹かし、瞬時に散開すると
一斉に手に持ったライフルから模擬戦仕様のビームを放ち始めた。

「おいおい、マジかよ?!」

 その予想外な機体の反応の素早さに、俺は咄嗟に反応できず完全に出遅れる形になってしまった。
そこに上方と下方、それに斜め前方の右の3方向からのビーム砲撃が襲い掛かった。

 先ほどのデブリ跳びの要領で3機が前後左右に跳びまわり、全方位からビームを撃ってきたのだ。
くそッ、これじゃ俺のガンバレルの豪華版だ。俺は慌てて回避行動に移る。

(フル・フロンタルの隕石飛びの動きだ、ついてこられるかい?)

 通信機に流れてきたダリル大尉の言葉に「知るかッ!」と怒鳴りつける。
どこの誰の動きか知らないが、こっちは避けるだけで精一杯だ。模擬戦を開始して早くも俺は、先ほどの大口を早くも後悔したくなった。

「こっちは初心者だぞ、少しは手加減したらどうだ!」

 愚痴をこぼしながら、ビーム・ライフルを数度≪ジェスタ≫に向かって発射する。だが≪ジェスタ≫がデブリに留まる時間はものの数秒で
すぐに他所のデブリに移ってしまう。こっちの砲撃はかすりもしない。

(もう弱音を吐くのか、少佐殿。まだ時間は一分も経ってないぞ!)

 ギャレット少佐の声が耳に入っても、防戦一方の俺は返事をする余裕もない。

 隕石とデブリを足場に利用し、猿のように付近を飛び回る3機の機動性に対し、デブリを避けて進む事しか出来ない≪ストライク≫に、
俺は既にビーム・ライフルによる射撃を諦めていた。

 だが接近戦を仕掛けようにも、ずんぐりとした≪ジェスタ・キャノン≫がその肩とごついライフルから、ビームの砲弾を雨あられと撃ちまくり
広範囲に弾幕を形成してこちらを容易には接近させない。その≪ジェスタ・キャノン≫のヨハン中尉が笑う。




(おいおい、そんなザマじゃ乗ってる<ガンダム>が泣くぜぇ?)

 笑ってろよ、今に吠え面かかせてやる……!ギリリと奥歯を噛み締める。
だが状況は正直かなり不利だ。最近動かして分かったことだが、エール・ユニットは確かに加速性能は良いのだが、≪ストライク≫本体と比較して
大きい背部ユニットが災いしたのか、小回りはそれほど良くない。先のオーブ戦で、俺がエールではなく下駄による飛行を選んだのもこれが理由だ。

 それにランチャーやソードとの併用も可能としたため、ユニットと本体のバランスも宇宙戦専用機と比べると良くはない。
オマケに推力が背部に集中しているので、急停止した時などその慣性モーメントに機体が振り回されることが多々あるのだ。

 向こうさんのように、こちらもデブリを足場に出来ればいいのだが、生憎こちらで頑丈なのはPS装甲を装備している外装甲だけで
内部フレームはそれほど頑丈ではない。≪ジェスタ≫のように足場代わりにしようものなら数回で内側からポッキリといってしまうだろう。
そもそも新米の自分に、あのような高度な動きはとても出来そうにない。

 ≪ジェスタ≫は、そういった機体のアンバランスさを徹底的に排除しているのか、大砲を背負ったキャノン・タイプですら、
軽々とデブリを蹴りつけて、俊敏な動きを見せている。機体の間接の動きも、≪M1≫や≪ストライク≫とは比べ物にならない。

 そういえば前のパイロットのキラは、そういった間接の不具合に関してはOSを即座に改修することで、機体の微調整を行い動きを補っていたそうだが、
オツムの良くない自分には、そういった真似もとても出来そうにない。ならばどうするべきか?

 ただでさえエール・ユニットのスピードがなければ、向こうの砲撃から逃げられないのに、停止して狙いを付けるなど悠長なことを
向こうさんはとても許してくれそうにない。

 残り時間は3分ほどだ。逃げ切るのが先か、落とされるのが先か……!

「だけどな?」
 メイン・モニタ上に写っているギャレット少佐の≪ジェスタ≫に向かって、ニヤリと笑う 

 アムロの≪νガンダム≫ほどじゃないな……!

 ふうっと息を吐くと、エール・ユニットの出力設定を最大まで上げる。

 モビルスーツ操縦の講師役であるアムロとジャックには悪いが、ここからは俺流でいかせてもらう!

58名無しさん:2010/05/08(土) 15:11:41 ID:UMp2fg.A0
支援

59980:2010/05/08(土) 15:11:58 ID:7lMVg3ts0
 止まったらやられる、という理屈ではないパイロットとしての直感を信じ、AMBAC機動なぞ知るかといわんばかりのモビルアーマーの操縦の要領で
エール・ユニットの爆発的な加速力を使い、≪ストライク≫をぶっ飛ばす。たちまち付近にいた3機の≪ジェスタ≫がモニターから消えた。

(速いな!)というダリル大尉の声を尻目に、一気に自分を囲んでいた3機から距離を取る。これなら捉えきれまい。
どの道小回りが利かないのなら、その分加速力で補うしかない。デブリ宙域ではある意味自殺行為ではあるが、自分の腕なら避けることができる。
後は時間まで逃げ切るだけだが……それではおいしくないよな、トライスター?

 ≪ストライク≫というよりも、エール・ユニットを操作する感覚で、大きく機体を急上昇させると後方のトライスター3機の合間に向かって
ライフルを撃ちまくりながら突っ込む。≪ストライク≫は3機のほぼ真ん中を、針の穴を通るように駆け抜けた。

「食らえッ!」

 通り抜ける合間に、お返しとばかりに左手に握りこんだサーベルで、ダリル大尉の≪ジェスタ≫に切りつける。

 どうだ!

 だが機体を振り返るよりも先に、こちらのダメージを知らせる甲高いブザーが耳に響いた。
ダメコンのパネルを見ると、右腕に直撃判定が出ている。ギャレット少佐から冷たい声が上がった。

(貴様の<ガンダム>の右腕は破壊した、右腕の機能をオフにしろ)
 
 くそ、サーベルで切りつけた時の減速で当てたのかよ、背筋がゾッとなるね。さすがにリーダー様は伊達じゃねえや。
とにかくこれで右腕の機能は失われたことになる。おまけに先ほどのサーベルの斬撃は肩のシールドで防がれてしまったらしい。

 だが右腕のライフルではどの道当たらないし、止めの攻撃用のビーム・サーベルは片腕でも十分扱える。
それにトライスターのフォーメーションはだいたい読めてきた。止めの攻撃役のギャレット少佐の≪ジェスタ≫を中心に残る2機が徹底的にサポートに回っている。
数度、支援役や防御役、弾幕を形成するといったサポートのエレメントが変わる事もあるが、基本はこれを鉄則としているらしい。

 裏を返せば、それさえ崩せば勝機は見えてくるはずだ。トライスターとの距離はじょじょに狭まってきている。
エール・ユニットの最大速度のはずだが、≪ジェスタ≫のポテンシャルはそれに追従することが可能らしい。



「まったく……なんて性能だよ」

 左右から接近してきた他の2機が、こちらへの砲撃の手を緩めずに空中交差の体勢に入る。
先ほどからこちらの上部で2機が交差し、こちらの視界を遮った上で、止め役のギャレット少佐が接近してくるのが常套句のようだ。

 交差のタイミングを見計らう……今だ!

 アポジモータを操作して、≪ストライク≫をでんぐり返しの要領でその場で中回転させる。
背中のエール・ユニットが、ちょうどダリル大尉とヨハン中尉の乗る2機が交差する中心点に行くようその瞬間を狙い、射出する。
バシュッと勢いよく飛び出したユニットは、慣性の法則に従い質量そのものを武器にして、動きが比較的鈍いヨハン中尉の≪ジェスタ・キャノン≫に衝突した

(うぉッ!)

 呻き声を上げるヨハン中尉の≪ジェスタ・キャノン≫は、その衝撃に耐え切れずボーリングの玉に当たったピンのように吹っ飛ばされ
そのまま後方に位置していたダリル大尉の≪ジェスタ≫にも衝突した。

(何ッ!!)

 これで門は開いた。

 トライスターのフォーメーションは崩れ、残るギャレット少佐の≪ジェスタ≫への道が開けた。そこ目掛けて、もつれあう2機の≪ジェスタ≫と
エール・ユニットを足場にすると、≪ストライク≫本体のスラスターを全快にするのと同時に、足場代わりのユニットを勢いよく蹴りこむことで、
トライスターのデブリ跳びの要領で、一直線に残るギャレット少佐の≪ジェスタ≫目掛けて≪ストライク≫に突っ込ませる。

「行くぞォッ!」

 その時、模擬戦仕様の機体損傷を知らせるブザーではなく、本当の機体損傷を知らせる警告音が鳴った。
蹴りつけた時の衝撃の負荷で、軸足にした左足がイカレたらしい。だが、ここまで来たら足はそれほど重要ではない。
気にせず、エール・ユニットを吹かす。

60名無しさん:2010/05/08(土) 15:12:43 ID:UMp2fg.A0
支援

61980:2010/05/08(土) 15:14:18 ID:7lMVg3ts0
 だが、さすがトライスターというべきか、ギャレット少佐は突っ込んだ俺の≪ストライク≫相手に臆することなく、
わずかに≪ジェスタ≫を左に傾けることで避けると、通り過ぎた≪ストライク≫の背中に向かって、正確にビームを撃ちこんできた。
その砲撃で今度は右足にビームが命中する。

 既に右腕、両足を損傷し、実戦ならば既に戦闘不能の状態だが、なんとか1対1には持ち込めた。
左手にはエール・ユニットを射出する前に引き抜いた、エール・ユニットのビーム・サーベルを握らせてある。

 大丈夫だ、まだやれる!!
 
 大きくUターンし、再度ギャレット少佐の≪ジェスタ≫と向き合う。
ギャレット少佐は相変わらずデブリ跳びで、≪ストライク≫に対し優位な位置を取ろうとする。

「させるかよッ!」

 足場役のデブリに飛び移る僅かな隙を狙い、≪ストライク≫を≪ジェスタ≫に向かって突進させる。

 一対一ならなんとかなる!

 だがギャレット少佐も、近接戦闘では不利になるライフルを即座に捨てると、両腕の甲に仕込まれているサーベルを両手に掴ませ、
突っ込んできた≪ストライク≫のサーベルを左腕のサーベルで捌き、お返しとばかりに右手のサーベルでこちらを切りつけてきた。

「ぐッ!」

 うまく機体をひねったので、コクピットギリギリかすめただけで済んだが、かなり危なかった。

 お返しに頭部の近接防御火器<イーゲルシュテルン>を、≪ジェスタ≫のメインカメラ目掛けて放つが、頭部にマウントされていた
カメラ保護用の装甲が頭部メインカメラを覆い、バルカン砲撃を防ぎきってしまう。さらに≪ジェスタ≫が両腕のサーベルを振り上げて、突っ込んでくる。

 運の悪いことに、予備バッテリーも兼ねるエール・ユニットを切り離したせいで、≪ストライク≫本体から供給される火器のエネルギーが底をつき、
構えていた左手のサーベルからビームが消えてしまった。なんとか左腕のシールドで防ごうとするが、向こうのほうが若干動きが早い。

 くそ、ここまでか……!

 モニターに写る、≪ストライク≫に向けられた一対の光刃に思わず目を瞑る。

(そこまで!)

 ≪ジェスタ≫が≪ストライク≫のコクピットに両手のサーベルを向けた瞬間、鋭い声がヘルメットの中のスピーカーから飛び出た。

(タイムアップです!男同士の下らない意地の張り合いは終わり!さぁ、帰還しますよ!!)
 
 これ以上は許さんとばかりに、断定口調でラムゼイ大尉が告げる。そのラムゼイ大尉の台詞に慌ててモニタの経過時間を見る。
確かに戦闘開始して5分が経っている。どうやら逃げ切ることには成功したようだ。全身から一気に力が抜ける。

 良い所でお預けを食らったギャレット少佐は、その制止に特に気を悪くした風でもなく(了解、マム)と簡潔に答えると、一対のサーベルを両腕に収めると、
付近に浮遊していた自分のビーム・ライフルを取りに行った。

 逃げ切ることには成功したが、一矢報いることは出来なかったか。最低条件はクリアしたとはいえ、パイロットとして若干の悔しさを感じる。
過去最高レベルの模擬戦の結果としては悪くないだろうが、「不可能を可能にした」とはとても言えないか。

62名無しさん:2010/05/08(土) 15:14:38 ID:UMp2fg.A0
支援

63980:2010/05/08(土) 15:16:07 ID:7lMVg3ts0
(固いな)

 いつのまにか、回収したライフルを肩にもたれさせたギャレット少佐の≪ジェスタ≫が≪ストライク≫の真横に来ていた。

(ウチのフォーメーションに対し、直線的な動きでかわしきったのは見事だが、それ一辺倒というのは柔軟さに欠ける。
 モビルスーツの多様性も活かすことは出来ないし、良い回避センスもそれでは宝の持ち腐れになるぞ) 
 
 鋭い指摘に返す言葉につまる。(だがな)とギャレット少佐が続ける。
 
(さっきのランドセルの切り離しや、最後の突っ込み、ああいった思い切りの良い行動はなかなかだった。固いのは機体のせいか?
 その<ガンダム>の換装タイプの装備、加速性能は良さそうだが小回りが利いてない。それに無理に合わせている感じがするが)

 その指摘の鋭さに軽く口笛を鳴らす。そこまで見抜くとは、やはりトライスターのリーダー様は伊達じゃなさそうだ。

「さすがですね。自分は本職が戦闘機でして、つい先日モビルスーツに乗り始めたばかりです。機体に合わせて動かすのがやっとですよ」

 多少の皮肉も交えて返答する。

(それでも性能を引き出すのがパイロットだ。いかなる状況であれ、機体を選ぶのではなく機体を活かせるようにしなけりゃならん。
 そもそもモビルスーツはブースターのオマケじゃない。以前の機種の癖を現在の機種に持ち込むなんぞ論外だぞ)

 ギャレット少佐は甘えるなとばかりにズバリと返す。その甘えを許さない言葉に、ぐうの音も出ない。
きっついね、バッサリかよ。

 その時、気の抜けるような声がオープン回線で流れてきた。

(いやいや、見ものだったな) 

 通信パネルで確認すると、模擬戦を行ったデブリ群に視認できるほど接近した≪ネェル・アーガマ≫のオットー・ミタス艦長からだ。
その横ではレイアム副長が顔をまだブスっとさせている。

(お見苦しい所をお見せしました。あとで営倉なり報告書なり覚悟しておきます)

 わざわざ≪ジェスタ≫の面を下げて、いけしゃあしゃあとそんなことを言ってのけるギャレット少佐に、思わず噴出しそうになった。

(ワシは構わんがね、レイアム副長はお冠だぞ。そっちを覚悟しておきたまえ)
(了解です、オットー『副長』。後にレイアム『艦長』に誠意を示しておきましょう)

 艦の絶対的存在のはずの艦長様に、あんまり敬意を表してないような返答だったが、慣れているのかさほど気にした様子もなく、
そのオットー『副長』は(うむ、頼んだぞ)と返している。その横ではボーリンネア中佐がテキパキと業務をこなしている。

 どうやらあそこの艦も、女性士官が主体らしいや。

64名無しさん:2010/05/08(土) 15:16:25 ID:UMp2fg.A0
支援

65980:2010/05/08(土) 15:18:04 ID:7lMVg3ts0
(ところで……フラガ少佐の評価は?我が第3戦隊自慢のトライスターを一人で相手に、なかなか孤軍奮闘していたと思うが?)
 
 オットー艦長が口髭を撫でながら、面白半分といった感じでギャレット少佐に尋ねる。……やっぱり副長の方が艦長らしいんじゃないか?
ともかくその事は自分としても気になる。ギャレット少佐の≪ジェスタ≫を見る。 
 
(不合格)

 ピシャリと即答される。モニタ上の損傷判定を受けた≪ストライク≫の自己診断データを見てみる。
……コクピットを除いて、ほぼ真っ赤だ。ま、そうなるのが普通だろうな。チクリと感じた自尊心の痛みを無視しつつ、苦笑する。

 が、続いてギャレット少佐から出てきた台詞に、その苦笑は止まった。

(……と言いたいところですが、機体性能差は確かにありました。パイロットは動きも荒削りで、まだまだ改善の余地はありますが、
 その程度の腕でフラガ少佐は最後までコクピットを守り通しています。そのモビルスーツに不慣れな点も考慮してギリギリ合格、といったところですな)
 
 それだけ言うと、ギャレット少佐は流されている自分の部下の方にさっさと行ってしまった。

 とっさのことだったので、なんと返せばいいのか分からず、口をポカンと開けて放心してしまった。
けなされているのか褒められているのかなんとも釈然としないが、一応及第点は頂いたということだろうか。
タヌキのような顔のオットー艦長が、顔をにこやかにしながら(気にするな)と声をかけてきた。

(彼は自分が認めた相手にしか、ああいった言い方はしないよ。認められたのさ、フラガ少佐)
「はぁ、そうでありますか」

 カラカラと明るい声でラムゼイ大尉も同意する。

(そうよ、なかなか粘ったじゃない。ウチのギャレット少佐相手に、あそこまで粘れたパイロットも珍しいわ。自慢するべきよ)
「そりゃどうも……。あの人がそちらの艦で一番腕っこきなんですかね?」
(どうかしらね?新しく来たマツバラ中尉もブランクがある割には腕はサビついてないし、元航空隊のサイモン少佐もキレのある動きをしてるわよ。
 ……もちろんアタシもね?)

 ラムゼイ大尉がニヤリと笑う。怖いねえ。

66名無しさん:2010/05/08(土) 15:18:43 ID:UMp2fg.A0
支援

67980:2010/05/08(土) 15:19:58 ID:7lMVg3ts0
 ユニットのセンサーを確認したが、エール・ユニットは模擬戦場所からさほど遠くには流されていないようだ。
その進路上でトライスターの3機を発見する。どうやらギャレット少佐が失態を起こした部下に説教中のようだ。

(油断したな、ダリル、ヨハン。トランジット中の襲撃に対して注意を払うのは基本だぞ)
(……すみません、隊長。まさかあのデカ物をあんな速度でピンポイントに当ててくるとは……)
(いやぁ、なかなかどうしてやるもんですなぁ)

 殊勝なダリル大尉と、相変わらず豪快にガハハと笑うヨハン中尉。
ギャレット少佐は俺のときと同じように、二人にピシャリと言ってのける。

(回避できなかったのは、咄嗟の判断力と注意力、敵機の反応に対する想像力が落ちてきている証拠だ。
 最近実戦が少なかったとはいえ、俺たちの腕も大したはことないな。……帰還後、反省会を行う。いいな)

(了解です、……あの時の少尉殿を思い出しますね、ギャレット少佐)
(了解ッス!)

 厳しいギャレット少佐の叱責に、2人は不満ひとつこぼさず返答する。良いチームだ。

 しかしギャレット少佐はああは言うものの、実際良いフォーメーションだったな。パイロットの人的資源が豊富なロンド・ベルと異なり、
メンバーが実質2人の≪アークエンジェル≫所属の身としては、少々羨ましく思う。
自分と密接にフォーメーションが組める≪メビウス・ゼロ≫のパイロットは、殆どグリマルディ戦線で戦死しちまったからな。
いい加減ハルバートン提督の指揮下にいるのから、目ぼしいのを見繕うべきかな?

 そんな事を考えていると、手早いブリーフィングを終えたギャレット少佐の≪ジェスタ≫がこちらに近づいていた。
≪ストライク≫の肩に≪ジェスタ≫のマニピュレータが触れる。

(いい暇つぶしになったな、少佐殿。お前さんも早く帰還しろよ)
「いや、自分はユニットを回収してから帰還します。アレも残りは少ないんで」

 少佐は(そうかい)と短く返答すると、≪ストライク≫から≪ジェスタ≫を離れさせる

「……ご満足頂けましたかね?少佐殿」

 若干軽い嫌味を含んで尋ねてみる。(まあな)と返したギャレット少佐は特に気にした風もない。

(少なくとも、貴様が足を引っ張ってソートン中佐が死んだのではないのは分かったしな)

 その返答に、続いて返す予定だった皮肉が引っ込み、思わず言葉に詰まる。
……あの人と知り合いだったのか。数秒間の示唆の後、丁重に言葉を紡ぐ。

「付き合いは少なかったですが、良い軍人で優れたパイロットの方でした。……残念です」
(知ってるよ、俺も部下だったからな。あの人のことだ、ここでも手料理作ってたんだろう?)
「ええ」

 ソートン中佐の故郷の方でも向いているのか、ギャレット少佐の≪ジェスタ≫の頭部は地球の方向を向いている。
 
(あの人が手料理振舞った相手なら、俺たちと性根は似通ってるってことだ。今度、酒でも付き合え)
「喜んでご一緒させて頂きます、ナイジェル・ギャレット少佐」
(酒の代金はいいから、その機体を今度イジらせろよ)

68名無しさん:2010/05/08(土) 15:20:43 ID:UMp2fg.A0
支援

69980:2010/05/08(土) 15:22:05 ID:7lMVg3ts0
 ≪ジェガン≫のと比べると銃身の長いビーム・ライフルを掲げると、ギャレット少佐の≪ジェスタ≫は迎えに来た≪Zプルトニウス≫の
背中の牽引バーに掴まると、僚機である2機の≪ジェスタ≫と共に、母艦≪ネェル・アーガマ≫の方へと向かっていった。
(今度は負けん)といったダリル大尉や(またな、少佐殿)というヨハン中尉の返答に、≪ストライク≫の右手を軽く上げて答える。

「……やれやれ、向こうの人達は本当に甘くないね」
 周りに僚機がいなくなると緊張の糸が切れたのか、どっと疲れが押し寄せてきた。コクピット・シートの背もたれに体を委ねる。
他所の索敵も終了したのか、レーダー上で次第に他のロンド・ベルの艦艇が近づいてくるのが分かった。
ヘルメットを外し、パイロットスーツの分厚い手袋で、ガリガリと頭を掻きまくる。
 
 まるで救世主のような扱いをされているロンド・ベルだが、それでも死んでいく人はいる。当然のことだ。

 ふとソートン中佐のことを思い出す。寡黙だが、的確な判断を下す良い指揮官で、腕も立つモビルスーツパイロットだった。
そんな人が自分の生まれた世界ではなく、異なる世界で命を落としてしまった。あの人の最後の行動は、己の信念に従ったものであったとしても
あの人の家族や仲間は納得しきれるものではないだろう。ぼんやりとそんな事を思う。

 プラントのクライン前議長や、今は亡きウズミ代表はロンド・ベルに対しなにかヒーローのような役どころを期待をしているようだが
ブライト司令はそういった事に対し、一貫していい顔をしていない。

 そりゃそうさ。神頼みする方は気楽だろうが、それに付き合わされて神様役をやらされる方はいい迷惑だろう。
実際、それで割を食ったりとばっちりを食らうのは彼らなのだから。

「……ま、おんぶ抱っこしてもらってる俺が言う台詞でもないんだろうけどさ」

 少なくとも、パイロットとしての自分が尽力することで、彼らの負担が減る事には繋がるだろう。
ならば、それを精一杯やっていくしかあるまい。

 ま、辛いことばっかりではない。この世界のナチュラルのパイロットとしては、最高に刺激的な職場に恵まれているのだから。

 ギャレット少佐は、パイロット気質の人間だ。存外、仲良くなれるかもしれない。
気心がしれたら、あの≪ジェスタ≫に試乗させてくれるかもしれないぞ。

 パイロットなりの明るい未来の展望を考えると、多少なりとも憂鬱だった心が楽になる。
ヘルメットを被ると、大きく息を吸う。

「ホント……甘くない職場だねェ」

 そう嘯きつつ、≪ストライク≫をエール・ユニットが流されている方向に傾けた。

End

70名無しさん:2010/05/08(土) 15:22:54 ID:UMp2fg.A0
支援

71980:2010/05/08(土) 15:24:03 ID:7lMVg3ts0
こんな感じでした。そおい!
再度書きますが、のん兵衛氏本編には一切関わらない、アンソロ話ですのでお間違えのないように……

注意書きの件ですが、書き忘れて申し訳ない……言い訳になりますが、前回にも注意書きは付けようと思ったのですが
投稿し終わった後付け添えるのを忘れていたのに気が付き、あわてて再度投稿しようとしたのですが、
最後の最後にサルってしまい仕方なく漫喫でやるかと思い、近場の漫喫に行きいざ書き込もうとしたらば、なんと漫喫で書き込みって出来ないんですね。

実はマイパソが壊れたまんまなので、GW中も投稿出来ずこの投稿もようやく大学の図書館でやれたもので、現在自由にカキコミは出来ない状況です
おまけに最近はドコモも完全規制になったし、どんどん自分のネット領域は狭まっていく感じです。どうすべ……

内容に関しては、UC読む限りギャレット少佐殿は戦闘下では指示に従っても、暇になったら絶対突っかかるよなぁ、と。
ここから話を膨らました次第です。

あ、のん兵衛先生、トライスターはネェル勤務と書きましたが、もしかして今回の事件に合わせてマツバラさんやサイモンさんと一緒に
ネェルに派遣という形でしょうか。バンシィはずっとネェルに保管との事でしたので、パイロット候補として残っていたんだろうと勝手に予想したのですが。

指摘がありましたら、出来る限り早めに直すつもりです。では。


ちなみに、あといくつか考えてるお話としては本編が宇宙に突入したので、地球編の話を考え中です。
時期的には、キラが行方不明→アラスカに行くまでの間の話を考案中です。

72名無しさん:2010/05/08(土) 15:24:11 ID:UMp2fg.A0
支援

73名無しさん:2010/05/08(土) 15:27:42 ID:UMp2fg.A0
お疲れさまでした。とても楽しくよませていただきました。こういうパイロット同士の
絡みはとてもいいですね。次回も期待させていただきます。
最後にどうも避難板で支援は蛇足でしたね。申し訳ありませんでした。

74名無しさん:2010/05/08(土) 17:10:03 ID:KMJllILw0
投稿乙でした。

75名無しさん:2010/05/23(日) 23:53:47 ID:hWvXYSFs0
本スレでHDDが飛んだ話しでてるけど
dropboxとかsugarsync使えば金も手間もかからなくて良いよ。
複数PC持ってるならなおさら便利だし。

バックアップとかミラーリングしか話題に出てなかったので。

76名無しさん:2010/07/02(金) 22:38:53 ID:6DmD8u56O
猿ったならこっち使えばいいのに…忘れちゃったのかな

77名無しさん:2010/07/03(土) 10:20:45 ID:LfJCpES.0
980氏、深夜の投稿、乙であります。
ところで気になったのですが全体的に距離や高度の単位がえらく小さいのはなんででしょう?
偵察機が高度十数mを飛んだり(哨戒任務なら遠くが見えるように高度を取ります)
全長500mのものを発見するのに1kmまで接近しないと肉眼で確認できないとか、
艦隊まで数十mまで接近しないと全容がわからないとか(逆に近すぎて見えません)、
少々ありえないような気がします。
全体的に距離や高度は10倍から300倍にしたほうがそれっぽく見えるかと思います。

続きを期待していますのでがんばってください。

規制かかったのでこちらで投稿させていただきました。

78名無しさん:2010/07/06(火) 13:41:04 ID:iDZiDR760
規制かかってるからここに書くけど
そういやコーディが航空機や戦車乗ってる描写ってあったかな?虎の時はヘリ使ってたけど
それ以外のところだと「俺たちはナチュラルの骨董品なんて使わずにMSで済ませるぜ!」
なのかねぇ

79名無しさん:2010/07/18(日) 23:19:30 ID:4qoX5MNI0
流れを無視してスマンが。

400氏のMK-2が使ってるバズーカって、『デュエル用』の金枠が使ってたのか、
それともストライクが水中で使ってたのとどっちなんだろう?

こっそりと画像更新をかけてたんだが、流されたんでそのまま放置状態なんだが。
そろそろ時間が空くんで、作り直そうかと……

80名無しさん:2010/07/23(金) 08:57:56 ID:5rXqB2Jw0
おお、地味に待ってますぜい
ただバズーカがどっちかは俺には何とも・・・

81名無しさん:2010/07/26(月) 00:16:05 ID:mQ5XU/VA0
久々に見たら結構投下されてるみたいでびっくりした
職人さん達と、まとめサイトの中の人乙です
ここを見てるのかどうかわからないけどw

肝臓先生の今回は
カリダさんのまるで17才のような若さにワロタw
あと、>向こうが盛ったので、部下をあてがったけど。
ひでぇw

以前も書いたかもしれないけどオデュッセウスガンダムなんて知るかって感じだったから
ペーネロペー維持が嬉しかった
今回アムロ合流時がちょっと描かれてて98氏の作品との違いが明らかになってたっすね
今後更なる描写はあるのかな

アムロがシャアでは無理だった、ブライトは難しくなってしまった
本当に近い位置に立てる友人が得られそうで感慨深かった
珍しい真っ直ぐな軍人然としたニュータイプパイロット、レーンに思うところは
カミーユや、ひょっとしたらハサウェイなのかな
ララァの事やその後のUCの事とかも考えてそうでムウが良い支えになりそうだと思った
次回にも期待!

パッと見で語脱字げな箇所を

>こちらは一部機器が異常ようで
異常なようで とかでしょうか

>俺が最も対等な関係を気づけているように思える。
築けている かな?

82名無しさん:2010/07/26(月) 02:34:46 ID:M/3FTagQ0
ブライトは対等な関係だけど、元々あった年齢差が大きく開いたからね
実は元々5才くらいしか離れていないけどw
本人達に壁はないと思うけど、思うところはあるよな

83名無しさん:2010/07/26(月) 02:56:56 ID:mQ5XU/VA0
そうそう
後はこれは年齢と違ってUCでの話だけど、立場的なものとか
士官学校出た正式軍人の佐官と飛び入り徴用大尉だし
妻子の有る無しってのも結構大きいと思うんだよね>アムロとブライト
当人達に隔意が無くても何気にそんなに立ち位置が近くない

84名無しさん:2010/07/31(土) 12:25:08 ID:5HceVzis0
何か新シャア板が重いというか繋がらなくね?

85名無しさん:2010/07/31(土) 13:02:07 ID:/EcXKgjc0
人大杉で書き込めないですな。

86名無しさん:2010/07/31(土) 14:00:34 ID:5HceVzis0
なんかあったの?OO関連?

87名無しさん:2010/07/31(土) 19:45:13 ID:OlhE7VOs0
専ブラからも書き込めないのかな?

88名無しさん:2010/07/31(土) 20:11:33 ID:TIR7B5M2O
投下があったら困るな

89名無しさん:2010/07/31(土) 23:06:21 ID:/EcXKgjc0
そもそも投下出来ませぬ……

90名無しさん:2010/08/01(日) 01:29:48 ID:LvJ7RZZIO
出来ないならここにすればいいのに、、、

91名無しさん:2010/08/01(日) 02:21:06 ID:Z/QLU2rg0
P2でも無理っぽいね
鯖の移転化なんかかな。まぁしばらくは静観か

92名無しさん:2010/08/01(日) 02:55:39 ID:LvJ7RZZIO
テストが成功してるから書き込みが全く出来ないんじゃないみたいだな

93名無しさん:2010/08/01(日) 19:46:39 ID:rFabYq5w0
鯖がmamonoからtokiに変わっとります

94名無しさん:2010/08/01(日) 22:58:30 ID:LvJ7RZZIO
書き込めるのは暑さで頭がやられた奴だけのようだね

95名無しさん:2010/08/03(火) 01:11:46 ID:NnbGf/MA0
いつまでこの状況なのかね

96名無しさん:2010/08/04(水) 01:07:42 ID:5g7Rf1LsO
落ち着いてきたんじゃないかな?

97名無しさん:2010/08/11(水) 19:01:10 ID:GtJ7ASuA0
2ch規制されて書き込めんOrz

98名無しさん:2010/08/13(金) 03:58:05 ID:42OdE1Co0
そういうときこその避難所じゃね?

99名無しさん:2010/08/14(土) 18:27:26 ID:3AJacM360
やっぱ夏に投下するのは危険なのかね
本スレ見ているとつくづく思うわ

100名無しさん:2010/08/14(土) 21:28:58 ID:wbzlpYu.0
昼は書き込めたのに、、、、

101名無しさん:2010/08/15(日) 11:14:28 ID:4FuAvya20
なんかもう無差別規制って感じもする。

102名無しさん:2010/08/18(水) 04:05:49 ID:untN3BsY0
今度は何が原因の規制なんだか・・・

103名無しさん:2010/09/04(土) 20:56:37 ID:M5Nbz0g.0
9/4板別規制喰らったにょ(;д;)
今回のは板別規制みたい。
旧シャアのXinCCAアムロスレでは保守できたから。

104名無しさん:2010/09/04(土) 20:59:01 ID:M5Nbz0g.0
【考察】21で書こうとしたこと。
そういえばF91公開時の設定だとスペースアーク級ってクラップ級の船体にサラミス級の主砲積んだものだったはずだけど。
最新の後付設定でもそれであってるの?

105名無しさん:2010/09/12(日) 13:38:36 ID:9sPL.n9c0
>>本スレの146様
飲兵衛先生ならびにみなさんどうもすみません!
いま残業と教習所通いで忙しくてPCに向かってる時間がとれなくてうpできなくてすみません…
あともう少しすれば余裕ができると思うのでもう少々お待ち下さい。本当に申し訳ないです…
しかしいまだにどうしても倒れた車体をひとりで自力で起こせないんですが
こんな奴にも今時の教習所は免許をくれるのか、そこだけが不安です…
ちなみに次回のオフは冬に飲兵衛先生の行き付けのお店in五反田で開催予定です

106名無しさん:2010/09/13(月) 02:49:38 ID:F356CSHg0
まとめサイト管理人氏まで巻き込まれていたのか……

107名無しさん:2010/10/22(金) 19:18:13 ID:3BmkfY2s0
「失いし〜」でロンデニオン内の耕作地にキャベツが育っているのを
アスラン・ザラが見たら、泣きながら「母上」とつぶやきそう。
で、それを見た美食クラブのメンバー内で
「アスラン・ザラはあの歳で『子供はキャベツ畑で産まれる』と思っている
 とってもピュアでメルヘンな子」と噂されそう。

108名無しさん:2011/01/09(日) 21:27:08 ID:j.tX0txoO
sage

109名無しさん:2011/02/01(火) 14:20:43 ID:WrJSOVOMO
0093仕様の ユウ・カジマ大佐とか来ないかな。

UC世界で初めて対NTシステム搭載機パイロットだし。

クビにした上官が左遷されて中佐として現役復帰とか。

110名無しさん:2011/02/22(火) 13:54:38 ID:LxzRTSW.0
まとめサイトの方は元気だろうか・・・
むしろそちらも心配になってきたぞ

111名無しさん:2011/03/03(木) 13:04:22 ID:pg5HnvdY0
>0093仕様の ユウ・カジマ大佐とか来ないかな。
前にまとめにあったはず

112名無しさん:2011/05/02(月) 01:01:45 ID:FsJvFQXY0
確かにまとめサイトの人は大丈夫だろうか・・・
連絡がないことが気になるが、こうして安否を心配することしかできん

113名無しさん:2011/05/06(金) 19:10:31 ID:bPUpaqDo0
規制くらった・・Orz

114名無しさん:2011/05/07(土) 17:57:43 ID:ewnNJVnIO
>前にまとめにあったはず。
そうじゃなく、失いし〜
のロンデニオン共和国に来て人情や階級にこだわらないアムロやブライトと対象的な実直な人間と言うか。

ぶっちゃけユウが好きなだけだったりの独り言。

ユウって軍やめた後の消息不明だし。

115名無しさん:2011/06/01(水) 16:43:06 ID:RVTvVDWw0
本スレも考察スレも酷いことになってるな・・・
スレ潰しどころか安置まで湧いてやがる

116名無しさん:2011/06/09(木) 01:12:11 ID:NoDmHjoQ0
いっそのことしたらばメインでやったらどうだろ。
管理さえしっかりしてたら某【アムロ亡命スレ】の様に割と平和になるよ。

117名無しさん:2011/06/13(月) 12:35:29 ID:iLF7tSoUO
本スレのどっかの過去スレでアムロが実体弾を好む理由を考察してたがシャアが格闘戦好む理由って。

対MS(一年戦争)時代、相手に有効打を与えられる火器が無かったから。
パイロットに振動でダメージ与える格闘戦。
と言うのが原因だろうか

118名無しさん:2011/06/14(火) 02:12:35 ID:t/67aTnQ0
一説には格闘戦はMSの性能差よりパイロットの技量差が物を言うため、シャア
に限らずエースとよばれる連中は格闘戦を好むらしい

11998です:2011/09/13(火) 23:12:20 ID:l2OPMGEk0
規制をされたようなので、本スレ続きを投下致します
※※※※※※※※

 ザフト軍部が管理するとある研究施設の一室。
 壁に数多くのモニターとコンソールパネルが目立つが、狭いと言う印象は感じられない、そんな部屋にパトリック・ザラ達は通された。
 連れは情報将校の他に、砂漠の虎――アンドリュー・バルトフェルド。そしてもう一人。パトリックに急遽呼び出された仮面の男――ラウ・ル・クルーゼだ。
 そして彼らの前に立つのは恰幅の良い男性とネクタイ姿の男性。両名とも研究員だ。
 四人は無機質なテーブルを囲み、中央にはブロック状の金属が二つ並んでいるが、一体どう言う物なのかは見当もつかない。

「これが報告にあった装甲に使われていた金属なのだな?」

 恰幅の良い研究員から簡単な説明を受けたパトリックが、その問題の金属に目を向けが手にするような事はしなかった。

「手に取っても?」
「どうぞ」

 おもむろにクルーゼが尋ねると、研究員は頷き返した。
 二つの金属を両手に、クルーゼはまるで間違い探しをするかのように見つめる。そして、すぐに口を開いた。

「多少重さは違うようには感じるが、私にはこの二つ金属にどのような違いがあるのかは見当もつかんな」
「それはデータを見て戴ければ」

 クルーゼの言葉に、ネクタイ姿の研究員が答えた。
 彼がリモコンを手にすると、モニタースクリーンにデータが表示される。
 四人の為に分かりやすく簡略化された比較データが次々と現れ、最後にザフト軍MS、GATシリーズを含めた計四つのデータが並ぶ形で表示された。

「ほう……」
「これはまた……」

 クルーゼとバルトフェルドの両名は、その違いに思わず感嘆の声を漏らした。
 自軍のモビルスーツを遥かに超えた装甲素材など、その差は一目瞭然。ましてやその造りは地球軍のGATシリーズとも違っていた。
 そして次に解析の為に解体される前の状態が映し出される。
 彼らは知らないが、ジェガンやギラ・ドーガの破損した腕部などだ。だがいずれも完全体は無く、再生する事は完全に不可能な物ばかりだった。
 次々と映し出される残骸の中に紺色のヤクト・ドーガのボディの残骸が映し出される。胸から下は完全に消失し、エンジンなどもやはり無い状態だが、すぐに次の画像へと切り替わってしまう。
 厳しい目つきでモニターを見続けるバルトフェルドが口を開く。

「ほかに装備品などは?」
「残念ですが一切ありません。報告だと撤退後に偵察に出た部隊が回収した物らしいです。恐らくは流れて来たんだと思います。
 大方、宙域からして地球軍かオーブ。あとはジャンク屋あたりが回収した可能性は否定しきれませんね」
「宙域……? これはどこで?」
「L3宙域。ヘリオポリスだ」

 問いにネクタイの彼が答えると、新たな疑問にバルトフェルドは眉を寄せる。だが、意外にもその問いに答えたのはパトリックだった。

12098です:2011/09/13(火) 23:13:46 ID:l2OPMGEk0
「まあ、正確にはヘリオポリスから離れた場所ですが、拾った場所からしてそう推測するのが妥当だと思います。その関係からして、地球軍かオーブが造ったのは確実でしょう。
 今頃、ザフト軍の担当部署が調べてるとは思いますが、私が確認した限りでは、一応、既存のMSに該当する機体はありません。ただ、部分的に同系統ではと思われる機体は見つけました。
 まあ、最も私達はMSの専門家ではありませんから、その当たりは調べ漏れがある可能性もご了承ください。
 それから共に、部品の一部にアナハイム・エレクトロニクスと言う社名が印されています」
バルトフェルド「アナハイム・エレクトロニクス? 聴いた事がないな」

 恰幅の良い研究員がパトリックの答えを補い、更に情報を付け加えた説明をすると、バルトフェルドが首を捻りながら言った。
 それは当然の事。この世界に軍事産業に手を染める“アナハイム・エレクトロニクス”と言う社名を乗る企業は存在しない。

「でしょうね。勿論、似た社名は無い訳では無いです。しかし、私が知る限りはマイナーな上に、軍事とは無関係な企業のはずなので、その辺りは諜報部門に確認してもらうしかありません。ちなみに似た企業はこんな物を造っています」

 研究員はそう言うと、ポケットから私物の折り畳み式の小さなマイクロノートPCを取り出して見せた。そのカバー部分には『AHEC』と言うロゴが見える。
 AHEC――『アナハイム・ホーム・エレクトロニクス・カンパニー』の略である。
 主に一般家電製品や電子機器の開発製造を軸としている企業だ。北米地区の家電分野では六、七番手に位置し、言い方は悪いが一般からはマイナー企業と言う認識が高い。
 余談ではあるが、電子基盤を製造する街工場を一代でここまでの企業へと押し上げた、先代社長カーバイン氏は一ヶ月ほど前に会長職へと退き、現在は氏の息子メラニーが社長職を受け継いでいた。
 皮肉にも、アムロ・レイがこの世界に来てしまった事で、彼らの運命も大きく変わる事になるのだが、それはまだ後の話だ。
 そのアナハイム・ホーム・エレクトロニクス・カンパニー製のマイクロノートPCをテーブルに置くと、研究員は自分の意見を述べ続けた。

「まあ、AHECの線も捨て切れませんが、その辺りを踏まえて話します。とにかくアナハイム・エレクトロニクスと社名を考えれば、やはり北米アナハイムに本拠地を構えていると考えるのが妥当でしょう。
 そこが開発を担当し、地球軍がヘリオポリスのモルゲンレーテで組み立てた。と、私は考えます。何せ研究屋の意見なので参考になるかは分かりませんが」
「なるほど。何であれ、アナハイム・エレクトロニクスのパーツが使用された機体の残骸は存在し、地球軍とモルゲンレーテが深く関わっている。やはりGATシリーズの事も含め、地球軍とオーブが手を組んだと考えるのが、妥当な線なのでは?」

 クルーゼは見解に頷くと、パトリックに意見を求めた。

「それは、既に奪取した新型の件で分かっているだろう。所詮オーブも地球のウジ虫と同類と言う事だ。それで、その企業の事はいつ分かるのだ?」
「はい。情報担当に問い合わせた所、現在調査中だそうです。早急に報告を上げる様伝えておきます」

 不機嫌に答えたパトリックは、情報将校にその矛先を向けた。彼は実直に返すと研究員に話を進めるように促す。するとネクタイ姿の研究員がT字状の金属を持って来た。

「これはコックピット周りのフレームの残骸だとは思うのですが、変わった組織構造をしています。ただコックピット周りを強化出来るほど、硬度の高い金属でもないので用途が不明で……。これが切り出した物の一部です」

 彼はパトリックに金属を手渡した。それはバルトフェルドを経由し、やがてクルーゼの元へとやって来る。
 モニターにはこのサイコフレームが取り出された機体、ギュネイ・ガス専用ヤクト・ドーガの残骸が映し出されてた。

「……これは!?」

 金属――サイコフレームを手にしたクルーゼは、瞬間、わずかな吐き気と頭痛を催すような、訳の分からぬ奇妙な感覚に囚われる。しかし、彼はそれを悟られせぬよう口元を抑えた。
 その一方、バルトフェルドは詳細を知る為に、モニターの残骸の全景に目を凝らしていた。
 どうやらサイコフレームよりも機体自体に興味があるらしい。

12198です:2011/09/13(火) 23:14:39 ID:l2OPMGEk0
「それで、さっき言ってた同系統って機体は?」
「ええ。まだ形式番号も分かってない上に、映像での確認ですので正確ではありませんが、肘間接稼動部の形状がかなり酷似しています。今、モニターに出しますので、少々お待ちを……この機体です」

 頷き答えた研究員がコンソールパネルを叩いた。
 するとモニターには、ヘリオポリスの戦闘、低軌道会戦、砂漠での戦闘と対アークエンジェルとの戦闘記録が映し出される。
 そこにはバルトフェルドの記憶にも深く刻み込まれた、白黒に塗られたMSの姿があった。

「νガンダムか」
「ν……ガンダム……?」

 バルトフェルドが呟く『νガンダム』と言う響きに、クルーゼは心に妙なざらつきを感じながら、手にしているサイコフレームを握り締めた。
 同様にモニターへ目を向けていたパトリックから予想外な呟きが飛び出す。

「確かアスランが苦戦した機体か。忌々しいモビルスーツだ」
「ほう、ご子息が」
「私の息子の事はどうでもいい。気にするな」

 呟きを親のものとして受け取ったバルトフェルドが見遣ると、パトリックは業とらしく一度咳払いをした。
 そうして戦闘記録の映像が終わると、νガンダムとジェガンの腕の残骸がモニター上に並べられた。

「この機体、地球軍ではνガンダムと呼ばれてるそうです」

 恐らくこの中では一番詳しいであろうバルトフェルドが、一呼吸置いてから謎の機体の正体を告げた。

「だが、残骸と同じ機体と言うわけではあるまい」
「……恐らく同じではありませんが、やはりは同系統の機体なのかと。装甲の重量と硬度。少なくともこのνガンダムと呼ばれるMSはそれを持っている。そう言う事なのだと思います」

 苦々しい表情で疑問を呈したパトリックに、クルーゼは何故か確信染みた意見を一句づつゆっくりと述べた。
 依然としてパトリックは、モニターを忌々しそうに睨み付ける。

「私には腑に落ちん。これだけの物が造れるのならば、ヘリオポリスで奪取した機体は意味を成してはいない事になる」
「競合機体……と、言う可能性は?」
「その可能性は高いでしょうね。奪取したGATシリーズとνガンダムでしたか? ……は、その機体の大きさや規格が明らかに違います。この残骸なども含め、機体選定の為の試作機だったのかもしれません」

 可能性として考えられる理由の一つをクルーゼが提示すると、恰幅の良い研究員が頷く。

「まあ、どう言う理由であれ、俺達はνガンダムと戦った事実は変わりやしない。それに重量や硬度云々の話だけじゃないが、正直あの反応の良さは、アムロ・レイだからこそ扱える機体と言う気もするんだがな」

 テーブルに肘を着けたバルトフェルドは、まるで自問自答するかのように言いながら眉間に皺を寄せた。
 一方、νガンダムのパイロット――アムロ・レイの名を知ったクルーゼは、何とも言い知れぬどす黒い何かが心の中に湧き上がった。

12298です:2011/09/13(火) 23:15:33 ID:l2OPMGEk0
 ――アムロ・レイ。初めて聞いたはずの名に、何故私は嫉妬に似た感情を抱く!?

 感情が渦巻き、クルーゼの手に力がこもる。握っていた金属が皮膚に食い込み、わずかに血が滲んだ。
 仮面でその表情を隠したクルーゼが、まるで何かを吐き出すような声で尋ねた。

「今、アムロ・レイと……」
「ああ。νガンダムのパイロットの名だ。お前もヘリオポリスで一度は戦ってはいるのだろう」
「……ええ」
「何でもニュータイプと呼ばれているらしい」
「ニュー……タイプ」

 バルトフェルドの告げたニュータイプと言う存在に、クルーゼは再びモニターへと目を向け、νガンダムを睨み付けると、再び瞬間的にわずかな頭痛が襲った。
 その傍らでは、パトリックが怒りを露に眉を吊り上げていた。

「何がニュータイプだ! 大方、奴等の犬となったコーディネイターを利用した地球軍のプロパガンダだ。踊らされるな!」
「確かにその可能性は捨て切れません。しかしアムロ・レイ本人はナチュラルだと言っていました。私の感ではありますが、嘘は吐いてはいないと思います」
「感など当てになるか!」

 目を細め真剣な口調で返すバルトフェルドに向かい、パトリックが怒り狂ったように吠えた。
 研究員二人はその剣幕におののき、体を竦ませた。
 クルーゼは、時折来る針を刺すような頭痛からか、空いた片手で額を押さえる。

「……申し訳ありませんが、五分ほど席を外させていただきます」

 仮面の下でその表情を歪めながらクルーゼが申し出ると、その様子を察したのか誰も止める事はしなかった。 部屋を退出したクルーゼは、時折襲ってくるわずかな痛みに堪えながら歩いていると、休憩室のようなスペースに気付き、革張りの長椅子に腰を下ろし息を吐いた。
 今気付いたようだが、サイコフレームを握り締めたまま、部屋を出て来てしまった事に苦笑いを浮かべる。

「体調でも崩したか?」

 突然、声を掛けられたクルーゼが目を向けると、そこにはバルトフェルドが立っていた。

「……どうしてここに?」
「息抜きは必要だろう」
「確かに」

 マイペースなバルトフェルドの口振りに、クルーゼがわずかな笑みを浮かべ頷いた。
 先ほどの様子では話が進まないのは明らかだ。
 バルトフェルドは、このスペースの片隅にあるドリンクの機械の前に立つとボタンを押す。

12398です:2011/09/13(火) 23:17:37 ID:l2OPMGEk0
「クルーゼ、何か飲むか?」
「……では、炭酸飲料を」
「意外だな」

 予想外なオーダーに、バルトフェルドが口の片端を吊り上げた。だが、その笑みが嫌味ではないのは明らかに読み取れる。

「今は無性に甘い物が飲みたい気分なので」
「疲れてるのか」
「かもしれません。あなたにならご理解いただけると思いますが」

 淡々としながらも冗談めかした口振りで返したクルーゼは、彼から紙コップを受け取った。
 紙コップの中では黒い液体で満たされ、無数の小さな泡が浮かんでは弾けて行く。

「あなたはアムロ・レイと話をしたのですか?」
「ああ」
「ニュータイプとは一体?」
「戦争を必要としない人間の事……とは言ってはいたがな。嘘か真かは分からんよ」

 同じように長椅子に腰を下ろしたバルトフェルドが答えた。
 クルーゼは、手にしている金属を見詰めながら、バルトフェルドの言った意味を繰り返す。

 ――戦争を必要としない人間……。

 言葉では言い表せない確信に似た何かが、一瞬頭の中に暖かい緑色の光が広がった気がした。
 何かに満たされる錯覚。そして何かを感じる取る痛覚。人の心も何もかも――。そして、何故かニュータイプ、アムロ・レイとνガンダムに対しての嫉妬と憧れが心の中で交錯する。

「さて、戻るとするか」

 バルトフェルドの一言でクルーゼは引き戻される。まるで夢を見ていたかのようだ。
 知らぬ何かに戸惑いながらも、クルーゼは頷いて立ち上がった。
 未だ頭痛は続くものの、不快さは先程に比べ随分と軽くなった気がする。

「なあ、クルーゼ。アムロ・レイの、……ニュータイプの戦いを見てみたくはないか?」

 歩を進めていたバルトフェルドが不意に振り返り、不敵な笑みで問いかけた。
 当然のように立ち止まったクルーゼは、砂漠の虎と呼ばれる男の両眼を見詰め返す。

「是非とも」

 クルーゼは、手にしていたサイコフレームを再び握り締め、ニュータイプ――アムロ・レイを知る為に力強く頷いた。

※※※※※※※※

12498です:2011/09/13(火) 23:19:19 ID:l2OPMGEk0
今回は以上です

案の定、規制にひっかかりました…orz
どうもこんばんは、98です |・∀・)ノ

いかがでしたでしょうか?
相変わらず読み難い箇所があったらごめんなさいです
そして、皆さんに楽しんで頂けたなら幸いです

いやぁ、久々に書いた事もあって、前と字面とか言葉選びが違うような気がしないでもないです
まあ、リハビリ兼ねてなんで、今回はこんな感じでも仕方ないかなとw
何はともあれ、皆さま、またよろしくお願いしまする m(_ _)m

さて、今回、本来なら入れるはずだったラクス、ホーク姉妹、ミーアの各話をカットしてます
理由は書いてて納得出来なかったからなんですけど、特にミーアの話が大問題……('A`;)
ラクスに憧れてアイドル目指す話書いてたら、ノベマスみたいな感じになっちゃって
もう、これはガンダムじゃねえやと、思わず途中で書くのやめてしまいましたw
その辺りは、次回以降、リテイクしてどこかに入れようと思います

そんなこんなで当分の間は月刊な感じで投下させて頂きたいと思います
では、修正の時か次回にお逢いしましょう |・∀・)ノシ デワデワ

12598です:2011/09/13(火) 23:57:12 ID:l2OPMGEk0
代理投下していただきました皆さまに本当に感謝したします m(_ _)m

126名無しさん:2011/11/24(木) 20:11:21 ID:9NSSlY720
新シャアが落ちているのかな?

127名無しさん:2011/11/25(金) 22:04:57 ID:Qor8nqV60
なんか股堕ちて無い?
新シャア

128名無しさん:2011/11/25(金) 23:41:53 ID:DeViQMoY0
鯖が死んだようだね

129名無しさん:2011/12/23(金) 23:23:36 ID:QEmMaN9I0
本スレ2011/12/05以降止まってるけどどうなったの?

130名無しさん:2011/12/24(土) 17:21:16 ID:SdtR5eIA0
本スレ56ほっといて次の57立てたらどうなるの?
つーか立てれるの?

131名無しさん:2011/12/24(土) 17:26:43 ID:SdtR5eIA0
ごめん別ん所で続いてたのを発見
無意味なコメだった

132名無しさん:2012/01/08(日) 03:01:38 ID:gx0BYQTI0
何処?



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