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ゲーム本編とは関係ない話をするスレ

1ファーティマ:2007/08/23(木) 21:17:40
あんまり固い話ばっかりしててもアレなんで息抜き的な話題でもお話ししませんか?
例えばですが生徒会長・小竹さん、生徒会書記esさんが決まったんで他の役職も決めませんか
TRPGってこういう設定話とかも楽しみの一つだし、その他にも色々と皆さんの裏話等を聞きたいなぁと思いスレを立ててみました

84ありんす:2007/08/28(火) 21:35:33
番長G側の掲示板のSSも読んだりしてるのですが、
皆さん独自の世界観が展開されてて盛り上がってますね。
自分も好き勝手妄想してカップリングなんか作ったりして楽しんでます。

そんなわけで、本編5ターン目生徒会側行動時のリプレイもどきなど。



『夢』 (1/3)


中村のラケットがバルの頭蓋骨を粉砕したとき、わずかながら溜飲が下がったことをesは否定できなかった。
裏切り者には死あるのみ。それがesの信念である。
誰がバルを殺そうが構わなかった。
自らの命をもって裏切りの代償を支払う。その事実さえあればよかったのだ。
隙を見て背後から鉛の弾を見舞わせようとした矢先のことだった。
手間がはぶけた。
ただそれだけのこと。
裏切り者には死あるのみ。それがesの信念である。
そして、それは手を下した中村にも当てはまることだった。

raven「もうやめろって。中村の体力はとっくにゼロだぜ」

ravenが中村の息の根を止めた後も、esはその死体に向かって銃弾を浴びせ続けていた。
念には念を押せとでも言わんばかりに、淡々と引き金を引き続ける。
バルを殺した中村は、生徒会側に寝返ると言った。
中村の言葉をesは信じなかった。
裏切り者の言うことなど、信用できるはずがなかった。

raven「俺と違って、そいつは起き上がってきたりはしねえよ」

ravenに肩を叩かれ、esはようやくその手を休めた。
だが納得いかないのか、その顔には少しばかり不満の色が表れている。

es「……油断は命取りになる」

相変わらずな物言いに、ravenは肩をすくめる。
それでもさすがに中村の死を確信したのか、esはその死体から目をそらして小さく息を吐いた。

es「我々の敗北は確定したな」

周囲を見渡しながら、esは感情のこもってない声でそう言った。
客観的に現状を把握するために発した言葉だった。

生徒会側にとって、戦況は最悪のものとなっていた。
番長グループの力は強大だった。
圧倒的な力量差の前に、仲間たちのほとんどが何も出来ずに殺されていった。
その上、内部からの裏切りまで許し、会長の小竹さえも地に倒れ伏す始末。
番長グループ五名に対し、こちらに残っているのはravenとesの二人だけだった。
勝敗は決したも同然であった。

85ありんす:2007/08/28(火) 21:37:58
(2/3)

raven「まだ諦めるなよ」

そんな状況なのに、しかしravenは平然とした顔で笑った。
正確には、笑ったような気がした。
彼が本当に笑ったかどうかは分からない。
ravenの肉体は今、白骨化した全身に大量のムカデが這い回っている状態であり、
その顔には表情を作る肉が一切残っていなかったからだ。
そんなravenだったが、あまりにもあっさりとしたその口調に、esは少しだけ頼もしさを感じた。
普段のravenは何のとりえもないただの人間である。
だが『変身』を遂げた彼はその見た目とは裏腹に、バランスの取れた肉体と平静な精神を兼ね備えた男として生まれ変わるのだ。

raven「いいこと考えた」

不意にravenは軽く手を叩くと、いたずらを思いついた子どものような声で言った。

raven「俺が二人、esが三人殺す。そうすりゃ勝てるぞ!」

es「……なぜ貴様の方が、倒す数が少ないんだ?」

raven「esの方が強いからに決まってるだろ?」

さも当然であるかのような言い方に、esは軽くため息をつく。

es「軟弱者め」

raven「へへっ、頼りにならなくて申し訳ない」

まるで悪びれた様子もなく、ravenは笑顔(のように思える顔)を見せる。
そんなravenを前にesはゆっくりと頭を振りつつも、わずかに口元を緩ませた。

es「だが、悪くない案だ。それでいこう」

そう言ってesは敵のいる方角へと目を向けた。
あまりにも単純で、無謀な作戦だった。
上手くいくはずがなかった。
しかし、それ以外に方法がないのもまた事実だった。
とにかく、やるべきことは決まった。
あとはそれを実行するだけだ。

86ありんす:2007/08/28(火) 21:40:15
(3/3)


raven「もしもの話だけどさ」

ふと思い出したように、ravenはつぶやいた。

raven「もしこの戦いを生き延びることができたら、新しいユニットバスを買おうと思ってるんだ」

唐突な言葉に、esは眉をひそめる。

raven「もっと大きくて、もっとたくさんのムカデが入る、そんなユニットバス」

ravenの言葉に陰りはなかった。
負けるつもりなんてない。
勝って自らの言葉を実現させる。
そんな決意を感じさせる声だった。

raven「esには何か、この戦いが終わったらやりたいことってあるか?」

問いを投げられ、esは思案にふける。
先のことなんて考えたことがなかった。
刹那的な日々を過ごしてきたesにとって、明日に思いを馳せる余裕なんてなかったのだから。

es「……そうだな。もし生き延びることができたら、貴様に我が祖国の料理・ボルシチを振る舞ってやろう」

raven「えっ、esって料理できたんだ?」

es「失礼な奴だな。今ここで死ぬか?」

raven「ははっ、悪い悪い。そのボルシチってやつは美味いのか?」

es「伝統料理だ。もちろん、私の料理など食べたくないというのなら話は別だが」

raven「食べる食べる! もらえる物ならなんでももらうぜ!」

es「……鈍い男め」

答えながら豪快に笑うravenを見て、esは大きくため息をついた。
平静な精神を持っていても、所詮は男。
感情の機微にまでは頭が回らないのだ。

raven「ん? 何か言った?」

es「なんでもない。さあ、行こうか」

esは小さく笑い、一歩踏み出す。

raven「……ああ、行こう」

ravenもその後に続く。
望んだ未来を迎えるための、第一歩だ。

esの脳裏に、一つの光景が思い浮かんでいた。
隣には一人の男が並んで歩いている。
背景に溶け込むような容姿をした男だ。
その大して特徴のない姿が、esはそれほど嫌いではなかった。

なんでもない日の昼下がりを、二人で歩く。
はかなくてちっぽけな、小さな願い。
人はそれを夢と呼んだ。



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